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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

祝!発売。書籍WindowsAzure入門を抽選で3名様にプレゼント&早速の情報更新案内

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Azureの本が以前ご案内していたとおり11/30に無事発売となった。日本語のAzure書籍
としてはこれが初になる。開発者向けの技術書ではあるが、前半はコードを書かない方でも
ご理解いただける内容となっているので、書店でみかけたら是非手にとっていただきたい。
(書店ではビジネス書ではなくコンピュータ関連の技術書コーナーに置かれていると思われる)

Amazonへのリンクはコチラ

さて、勢いいつものように「このブログを読んでる皆さんにプレゼント!」としたいところだが、
さすがに単価がちょっと高めなので、どうしようか悩んだ末、今回はご要望いただいた方から
「抽選で3名様にプレゼント」とさせていただくこととした。

Azurebook

ご希望の方は、簡単なブログの感想を添えて、メールでのご連絡をお待ちしている。
shisago@microsoft.com (←@は半角)
当選の発表は発送をもってかえさせていただきたい。

また、日頃マイクロソフトと何らかコンタクトがある方は、ダメ元でこの本をおねだりして
みてもよいかもしれない。私の手元にはそれほど残らないのだが、すでにいくつかの
イベントで、この本を参加者のみなさまにプレゼントさせていただくことになっており、
マイクロソフト社内からの問い合わせも少しずつ増えつつある。

営業)「お客さんに差し上げたいのだけど在庫ない?」
砂金)「残念ながら今回買い取りとかしてないので…著者割引で買えはしますが…」
営業)「じゃあ、営業部でコスト持つから50冊よろしくー!」

という話がまとまると、みなさまの懐を痛めることなく(多少の借りを作ることにはなろうが)
ご提供することが可能になるケースもある。もちろん、必ずしもご要望にお応えできない
場合もあるということは、お察し、ご理解いただければと思う。

本書の内容は、目次が出版元のアスキーメディアワークスさんのサイトに掲載されて
いるので書店で立ち読みできない方は参考にしていただきたい。前半はクラウド技術の
全般的な話とマイクロソフト戦略、後半は実際にAzureで開発を行う手順となっている。

クラウドも無視できなくなってきているし、WindowsAzureのこともとりあえず知っておきたい、
という方にはオススメできる入門書に仕上げたつもりである。

「とりあえずAzureの説明をしにこい!」と私およびマイクロソフトにお声掛けいただく方も
多いのだが、まずはこの本の内容を読んでおいていただけると、お会いした際に概要
ではなく深く有意義なディスカッションができるのでこちらとしても大変助かる。

まだAmazonには書評がついてないのだが、Azure開発経験のある @harutama さんが
ご自身のブログで書評を掲載してくれている。本書に対する第三者の意見として
こちらも参考にしていただきたい。

彼の書評に対する私のtwitter上の反応は下記。
---
@shin135 正確な評論だな。(クワトロ大尉風) RT @harutama 僭越ながら「Windows Azure入門」の書評してみました。書評のフォーマットが分からないからオレ流書評。 http://bit.ly/6GFoBu
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そう、@harutama さんが指摘しているとおり、特に後半の部分に関しては、先日の
PDC09におけるアップデートによる変更の影響を免れないのも事実ではある。

4章で.NET Servicesを利用したエンタープライズ向けのシナリオをご紹介しているのだが、
こちらは名称がAppFabricに変わっている。幸い、.NET ServicesはSDKの大幅な更新が
PDC09前に行われていたこともあり、ほぼ名称の変更だけですみそうだ。
4章を読む際は、.NET ServicesをAppFabric(あっぷふぁぶりっく)と読み替えていただきたい。

そして、影響が一番大きいのは3章。PDCにあわせたSDKの更新で、ライブラリの名前
空間が大きく変わってしまっているため、コード解説の部分で、書籍の記載と実際に
手元で試している環境で違いが出てきてしまうことがあるだろう。

例えば、よく使うストレージアクセスについては、これまでサンプル実装という形で提供
してきたStorageClientを使う代わりに、正式にライブラリ提供されたモジュールを使うため
コードが変更になっている。

プロジェクトの新規作成においては、必要なライブラリの読み込みなどはすべて
Visual Studioのテンプレートがやってくれるので意識する必要はないが、書籍に記載
されているコード例を最新のSDKで再現する場合には、差分の読み替えが必要になる
ことにご注意いただきたい。

「まえがき」にも書かせていただいた通り、著者一同、入稿ギリギリまで最新情報を
反映すべく最善を尽くしたのだが、さすがにPDC09で大幅に変更、追加された差分を
予測しつつ吸収することはできなかった。

正式版のSDKがリリースされたとはいえ、発展段階にあるWindowsAzureにおいて
パフォーマンスや拡張性、開発・保守生産性などに関わるアーキテクチャの変更が
入ること自体は基本的によいことだとは思う。当面速いペースで改善されてゆくことが
予想されるので、今後書籍とは言わずとも、ドキュメントを残していかれる方々は、
どの時点のAzure環境やSDKを対象にしたものかを明記しておいた方が良いだろう。

おかげさまでWindowsAzureもPDC09で次のフェーズに移行しつつあることもあり、
世間での興味関心も日々高まりつつある状況だ。WindowsAzureの記事を書きたい、
イベントで話したい、本を出したい、翻訳したいなどのパッションを持つ方がいれば、
一度私宛ご相談いただけると、他の方とのダブリ調整やお仕事紹介ができるかもしれない。

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なお、「本にサインをいれてください」というありがたいご要望をいただいた際には、
「Azureの栄光を、君に」という例の言い回しを入れさせていただいている。

原文:「勝利の栄光を、君に」 by シャア・アズナブル
(ガウ攻撃空母デッキにてザクIIS-CAで出撃するシャアをガルマが見送りにきた際の会話より)
もちろんシアトルでガルマを陥れたときのように裏切るまねはしないのでご安心を。
そう、私はもうザビ家打倒を捨てて人類のニュータイプへの革新を願っているのである。
そもそも「どうも、味方の兵までだますというのは性に合わんな。」でもあることだし。

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