[T-11]やはり近いに超したことはない。WindowsAzureはCDNでレイテンシを解消
クラウドの利用方法はさまざまだが、大規模ストレージをコンテンツ配信のような目的で
使えないだろうかと企んでいる方も少なくないだろう。Amazonは先だってCloudFrontを
発表しているが、WindowsAzureもCDN (Content Delivery Network)サービスを提供する旨
本日より情報公開解禁となっている。
Introducing the Windows Azure Content Delivery Network
原文はWindowsAzureチームのブログ、MSDNフォーラム、SteveMarxのブログあたりで
ご確認いただきたい。前の2つは同じ内容だが、SteveMarxのブログでは、実際に
CDNを設定する手順を解説している(英語)。
そして、CTPアカウントをお持ちで、WindowsAzureの開発ポータルにアクセスできる方は、
Hosted Servicesで設定項目をみていただくと…
「ふっ、ふえてる!」
データセンターのロケーションを指定する Affinity Group の下に Content Delivery Network
の項目が追加されている。そして、その下には Custom Domains まである。
公開されている情報では、全世界に18カ所のエッジサーバーが設置されるとしか記載
されていないが、すでにHotmail用に国内データセンターを保有していることも加味すると、
18カ所もあるのに日本が無視される可能性は…。
具体的なサービス地域や価格などは追って発表となるが、まずはこの新機能、
開発環境お持ちの方は試してみていただきたい。
可能であれば、大容量データのダウンロードベンチマークとかやって、結果を公開
していただけるとみなさまのために大変役立つデータになると思われる。
(残念ながらマイクロソフト自身が公開する/してもよい?可能性は低そうだ)
クラウドを使いたくない派の言い訳に、ネットワークのレイテンシに対する懸念をあげられる
こともあるが、BLOBに投入するデータに関してはCDNを使うことでだいぶ緩和されるだろう。
なお、今回のCDNサービスで対応するのは、WindowsAzureのBLOBストレージのみであり、
例えば、Webアプリケーション全体の応答時間を短縮したいという方は、もしかすると
あらかじめ生成しておいたHTMLをBLOBにキャッシュしてCDNにもたせておき、変更差分を
更新してゆくような作りにした方がよいかもしれない。
これで昨日のMicrosoft Developer Forumでも使用したIIS7+Silverlight3の協調動作で
実現しているライブストリーミング対応してくれれば鬼に金棒なのだが、今のところ
まだその発表はない。今後の展開に期待したいところだ。
昨日から今日にかけて、来日しているスティーブ・バルマーの報道が方々で掲載されて
いるが、ライブストリーミングで提供しているMDFのオンデマンド配信をご覧いただくと、
バルマーの Developer! Developer! Developer! 3連呼を大迫力で体験できる。
ライブストリーミング未体験の方は、内容もさることながら、動画品質の高さに
驚かれるかもしれない。せっかくなので、見逃した方は週末にでも。
昨日は勢い余って4回もブログ投稿してしまったが、いずれも大事なお知らせなので、
再度リンクをご案内させていただきたい。
[T-12A]スティーブ・バルマーの大迫力を高品質ライブストリーミングで
[T-12B]VisualStudio2010日本語版Beta2本日より提供開始