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[T-19]EclipseでAzureアプリが作れるようになるとPHP開発者に喜んでもらえるだろうか

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Azure上でPHPコードを動かせることは周知の通りだが、PHP開発者にとってAzureがまた一段と身近になった。
ドイツのルードヴィッヒスブルクで開催されているEclipseサミットにおいて、Windows Azure Tools for Eclipse
発表された。その名の通り、使い慣れているであろうEclipseを用いたAzureアプリ開発を支援するツール群である。

Azure4e

これまで、Visual Studioではプロジェクトテンプレートやデバッグ環境、パッケージ作成支援などを手取り足取りで
おこなってきたが、同じような開発エクスペリエンスをEclipseでも実現できてしまうというものだ。すでに公開
されている Windows Azure SDK for PHPも同梱されており、PHP開発者がAzure向けのアプリを開発するための
環境が大幅に改善されたのである。

また、あわせてWindows Azure SDK for Javaも公開されているが、こちらはAzure上でJavaアプリを走らせる
ためのものではなく、Javaで動いているアプリから、AzureのストレージにアクセスするためのクライアントSDK
である点に注意していただきたい。EclipseとJavaについての発表が重なったことで、GAEのようにEclipseから
JavaアプリをAzure上に展開できるか?と思わせぶりだが、今のところは外からのアクセスにとどまっている。

Windowsのネイティブアプリを動かすことができるAzureに、JREごとAzureに送り込めばJavaコードも実行
可能であることはご存じと思われるが、デプロイの手間がかかったり制約も多く現実的ではないだろう。
今後Eclipseで書いたJavaアプリをAzureにそのまま簡単に展開できるようになるかは謎である。

今日はタイトルに[T-19]をつけさせていただいている。PDCまであと19日。
11月17日のPDCに向けた準備が佳境を迎えており、いよいよ「Azureの鼓動」も高まっている中、
昨日は久しぶりにブログの投稿をサボってしまった。時間がないというのも言い訳の一つではあるが、
言ってよいこと、いけないことの判断に慎重にならざるを得ないことも影響している。
想像の通り、あえて隠しているというより、ギリギリまで決まらないので混乱を避けるために言えない
という状況に近い。

とはいえ、AmazonのRDS発表など競合の動きも活発化してきておもしろくなってきているところであり、
急に「本件に関して正式に公開できる情報はありません。コメントは控えさせていただきます」と
口をつぐむのもキャラではないので、基本的にはコレまで通りアクセル全開で「Azureの鼓動」を
お伝えしてゆこうと思う。

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