「貴公はそのワトソン博士の尻尾だな」クラウド時代になってもワトソン博士は雲の上で活躍中
これはWindows Azureのレア画面。現在公開中のプレビュー版環境でアプリケーションを
デプロイする際になどに、まれに出ることがあるようだ。デプロイができないので困るのだが、
(ご迷惑おかけして申し訳ない)何故かはぐれメタルに会ったときのような嬉しさがある。
そして、この画面をみて「おお、懐かしい!」という反応の方も少なくないようだ。
そう、Windows3.1やNTの頃にお世話になった方も多いワトソン博士は、21世紀クラウドの時代になっても
健在でWindows Azureの世界、雲の上にもいたのである。
大盛況だったVSUG主催Azure勉強会では、酒井先生のリードでハンズオンが順調に進む中、最後に
アプリケーションをAzureにデプロイしてみましょうという段階で、このワトソン博士に出くわしてしまった。
参加者の皆様にご迷惑をおかけし、酒井先生にも冷や汗をかかせてしまったことをお詫びしたい。
該当時間帯にデプロイ先に割り当てられていた領域に何らかの障害があった模様だが、現在は解決している。
この障害はファブリックコントローラーやらプロビジョニング機能まわり、Azureを司る環境自体のものだが、
クラウドを利用した開発でデバッグに困るという話はよく聞くし、事実現段階においては正しい。
マーケティングメッセージ的、あるいはシンプルなサンプルアプリの開発程度なら、クラウドのストレージや
コンピューティング環境を手元で再現した偽装環境を用いてデバッグができるので効率的!という話だが、
「実戦というのは、ドラマのように格好のよいものではない」と、シャアがララァに説いているように
そうそうきれいに解決できないこともある。
まだブログなどで紹介してはいけなさそうな雰囲気だが、デバッグなどのクラウド環境における見通しの悪い
開発エクスペリエンスをよりよいものにするための対応もAzure開発チーム側で着々と進んでいるようなので、
ベンダー側の努力で徐々に改善されてゆくものと思われる。
とはいえ、開発者側の創意工夫で不便さを解消するベストプラクティスの蓄積は重要だ。
その昔、「一般保護違反ってなんだよ」とこぼしながらメモリダンプを解析していた頃を思い出しながら、
楽しい開発につきまとう面倒なデバッグ作業を少しでも楽にする方法を編み出して、そのTipsを
世界中に広めていっていただきたい。そう、困っているのはおそらく自分一人ではないのだから。
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※タイトルはソーラ・レイを使いア・バオアクーで防衛戦を展開する趣旨のギレン・ザビの作戦説明に対し
ギレン・ザビ公王がこぼした苦言からのオマージュ。