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待望のトレーニングキット日本語化第一弾完成!社内やコミュニティでの勉強会のネタに

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Azureを試してみたいけど英語が…という方に朗報。マイクロソフトから英語でしか
ご提供できていなかった Windows Azure のトレーニングキットの8月更新最新版が、
有志のコミュニティのすばらしい貢献によって日本語化されつつある。そして今回、
その第一弾が公開されたので、Windows Azure Communityの方々に敬意を表し、
ご案内させていただきたい。

Azure_community_trainingkit_3

第一弾として公開されているのは下記のハンズオンラボコンテンツ群である。

ちょっとクセのある Azure Storage のデータアクセスや、本格的なアプリをデプロイする
際に必要になるであろうASP.NET MVCアプリの構築手順や、既存ASP.NETアプリの
マイグレーション手順も上記でカバーされている。ASP.NETはちょっと…という方は、
PHPコードやWin32のネイティブコードをAzureで動かすための手順が、ハンズオンで
実際にコードを編集しながら、理解していただけるのである。
あわせて、今後継続して翻訳作業が続くであろうデモなどの進捗にも期待したい。

ここで皆様にお願いしたいのは、この晴れて日本語化されたハンズオンの内容を、

  1. 実際に自分でやってみる
  2. 他の人にやって見せて説明する
  3. チェックして気になる点があれば、私経由か Windows Azure Community にフィードバックする

の3点である。このハンズオンをやってみるにあたっては、挙動の比較をしたり、
待ち時間を少なくしたりという観点から、あらかじめデプロイする環境はいくつか
作っておいた方がよい。こんな使い方ができるのも11月商用利用開始までの特権である。

さらに、先週米国本社に出張に行ってきた際に、このトレーニングキットの企画、制作指揮を
している David Aiken に会ってきたのだが、彼の部屋のホワイトボードには、今後11月の
PDCにおける商用利用提供開始のタイミングを目処に、準備を進めている追加のコンテンツ
リストが残ったままになっていた。まだどのようなコンテンツが本当にリリースされるかを語るには
少々早いのが残念だが、「実際にAzureを使おうとすると、こういうあたり気になるよね」という
テーマが並んでいた。一連のコンテンツで開発だけでなく運用まわりなどもカバーされる可能性が高い。

このトレーニングキットの他に、小耳に挟んだネタ先出しとしては、米国太平洋時間9月9日に
Channel9のAzureコンテンツがリニューアルされるという話を聞いている。他の更新が間に合うか
どうかはわからないが、9月9日にChannel9という9揃えで何かしらアップするだろう。

Channel9ってそもそも…という方のために説明しておくと、マイクロソフトが提供する
主に動画ストリーミング形式の技術ブログのようなもので、ものによって若干形式は異なるが、
それぞれの技術担当者が画面に現れ、時にホワイトボードに概念図を書きながら、
時に取材対応的な語り口で、説明を展開している。

コチラ、残念ながら英語のみの対応となってしまうが、技術者向けのヒアリング教材として
使うには非常に都合がよい。なにしろ、どんなに聞き取りにくかろうが、話している内容に
対する技術的興味が、多少の困難を乗り越える勇気をくれるためである。

短期的には、今回のコミュニティによる翻訳プロジェクトや、我々マイクロソフト株式会社が
提供する翻訳文書を読むということでもよいだろうが、クラウド化で国境ボーダレス化が
ますます進む昨今、英語圏の技術者と張り合える日本人エンジニアが一人でも多く
育ってほしいものである。
…と偉そうに言えるほど私も英語がうまく話せないので、愚直に精進したい。

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