正式発表された「がくっぽいど」で何が変わるか
エイプリルフールだと思われていたGacktの魂をモデルにしたボーカロイド「がくっぽいど」が、リアルなものだということが公になりました。6月中旬発売。ITmedia Newsに社長談話が掲載されています。
・Gacktの声で歌うソフト VOCALOID「がくっぽいど」6月発売(ITmedia News)
・プレスリリース
・出た!株式会社インターネットが「がくっぽいど(GACKPOID)」を6月発売!(初音ミクみく):記事早すぎ(笑)
実は、10日ほど前にある音楽展示会で……だったりします。
実は、この会場ではさらにとてつもない情報に出会ったのですが、それはあとでのお楽しみ、ということで……。
というのは、これのこと。
ITmedia News記事には、こんな記述が。
当初は4月末ごろに出す計画だったが、音声の調整などで1カ月半ほど遅れたという
本来のスケジュールならば、IMSTA FESTA(インターネットは出展していた)でのお披露目が可能だったもよう。
「ニコニコ動画の時報がGackt」ってのも、やり方がうまいですね。
サンプル曲は、「大きな古時計」の1コーラス。大方の予想とは違い、非常にクリアで、くせのない男性ボーカルに仕上がっていると思います。メーカーであるインターネットによれば、調教(調整)はほとんどしていないということなので、ほぼベタ打ちでかなりの完成度を持ったボーカルといえるでしょう。
※歌唱表現としてベロシティ、ダイナミクス、ブレシネス、ブライトネスなど様々な調整が行えますが、当サンプル曲では、メロディに歌詞を入力しているだけで調整は行っておりません。
ある意味、初音ミク並みのバーサタイルなVOCALOIDなのではないかと思います。
VOCALOID 2世代の男性ボーカルは、現在のところ鏡音レンだけですが、レンジが狭く、少年期の微妙な時期を再現するにはいいんですけど、いわゆる男性向けの曲を歌わせるには無理があります。
そこで、現在のKAITO人気があるわけですが、一世代前のVOCALOIDということもあり、手慣れたボカロ使いならばかなりのレベルまでいけますが、ベタ打ちの状態では鼻声っぽく聴こえてしまうようです。
その点、「がくっぽいど」ならば、素直にノートをおいていくだけで自分のボーカルレンジで男性の歌声を作ることができる。
オリジナルを作るときにも、初音ミクはいわゆる「ミク視点」のものが中心とされてきたのですが、「がくっぽいど」ならば大人の男性視点の歌詞に合わせた歌唱をしてくれるのです。
男性のコンポーザーにとっては、きわめて使いでのあるVOCALOIDなのではないでしょうか。自分の声域であれば、「ぼかりす」による簡易調教もしやすいでしょうし。
さっそく次の展開予想なんですが、インターネットは次も男性VOCALOIDというふうにいくんでしょうかね。ならば、ボーカリストを10分類してみるをぜひ参考にしていただきたいです。
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