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ギタリストのためのMP3プレーヤー「MP-GT1」を試す(その1)

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 「ギタリストのためのiPod」こと、TASCAMのMP-GT1の実機を入手できたので、使用感をご紹介しようと思います。

 「ギター小僧はiPodじゃなくて、これを買え:MP-GT1」で紹介したときにはまだプロトタイプ段階で、NAMMショウでデモ展示されるという話でした。

 到着したMP-GT1は、さすがギタリスト御用達デバイスだけあって、エフェクター風のフルメタルボディー。ずっしりと手応えがあり(220グラム)、赤茶色のボディーカラーも高級感があります。もっと軽くてもいいんじゃないの、という気もしますが、これでMP3プレーヤーとマルチエフェクターが入っているわけだし、シールド(楽器用のケーブル)の取り回しである程度の重さもあったほうがいいので、わざと重くしているのかもしれません。

 まずはインタフェースから。ボタンは巻き戻し、プレイ/ポーズ、早送りの3つが液晶の直下にあり、その下の中央部にはホイールボタン、その中央にはENTERボタンが置かれています。このホイールボタン、Zuneなどのにせホイールとは違い、ちゃんとクルクルと回ります。このホイールには赤いポチポチがついてて、たぶん滑り止めだと思うのですが、ちょっと痛い。でも、ギタリストなら左手の指は鍛えてあるはずなんでだいじょうぶです、たぶん。

 その左右にはLOOP、MENU、I/O、FXという、MENU以外は普通のMP3プレーヤーには見慣れないボタンが。とりあえずはMENUだけで操作が可能です。

 まず、曲を入れないことにはどうしようもありません。右側にあるPOWER/HOLDボタンを下に長押しすると、起動するので、その状態でUSBケーブルをつなぎます。Mac OS XとWindowsの両方に対応。USBマスストレージでマウントされるので、その中のMUSICフォルダに、プレイしたいMP3楽曲を入れるだけです。容量は1Gバイト。練習用には十分ですね。

 このMP3ですが、VBRだと、ループ時のIn/Outが正確に頭出しできないそうなので、VBRにはしないほうがいいかもしれません。そう。ボタンのI/Oというのは、ループするときのInとOutを指定するためのボタンなのです。

 これで、再生するだけはできるようになりました。さっそく、このデバイスの大きな特徴である、再生コントロール機能を使ってみます。

 MENUボタンから、PB CONTROLというモードを選ぶと、VSA、TEMPO、KEY、FINE TUNEという表示が見えます。VSAというのは、音程をそのままにテンポを変更できる機能で、これをオンにしておかないと、TEMPOを変えたときに音程が変わってしまいます。VSAをオンにして、TEMPOを下げてみます。そうするとあら不思議、これまで聞き取れなかったギターソロがはっきりと分かるではないですか! あとはこの指がついていきさえすればっ。

 この後、ストラトをGUITAR INジャックにつないでさんざん楽しんだのですが、楽しみすぎて書く時間がなくなってしまいました。プレイの感想は次回にまた。

関連記事:
ギタリストのためのMP3プレーヤー「MP-GT1」を試す(その3)
ギタリストのためのMP3プレーヤー「MP-GT1」を試す(その2)
ギター小僧はiPodじゃなくて、これを買え:MP-GT1

関連リンク:
製品紹介ページ
TASCAM MP-GT1発売前使用レビュー[音楽生活]
Tascam

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