仮想化ソフトParallels Workstationはまだまだよくなる
みなさん、Boot Campのほうに目がいっちゃっていると思いますが、OSを切り替えずにすむ、Virtual PCに近い使い勝手のParallels Workstationのほうがしっくりくる人は多いと思います。
そのParallels Workstation for Mac OS X 2.1 Betaについて前回のエントリーに追加すべき多少の情報収集をしたので、報告しておきます。
まず、このβではいくつかの機能が実装されていません。
・フルスクリーンモードが機能しない→対応不明
・サウンドが出ない→Windows版ではRealtek AC'97互換のサウンドカードを仮想化しているそうです。
・USBが使えない→Windows版では実装されています。スキャナ、プリンタ、マスストレージ、PDAなどには接続可能になるそうです。2ポートをサポート。
・CD-ROMデバイスで、Use real CDのオプションがグレイ表示に→新しいβで修正されるもよう。
追記:CD-ROMをParallels起動前にドライブに挿入しておくと、リアルなドライブとして認識されます(田中俊光さんによる追加情報)。
新しいβはすぐに登場するそうなので、しばし待つことにしましょう。
で、もう1つの大きな話題。VT-xへの対応です。
これは、Mac miniの一部個体でVT-xに対応していないものがあるという報告。Parallelsのサポートフォーラムでは、自分のIntel MacがVT-x対応かどうかを確認するツールを作った人がいたりしてるのですが、Parallelsの開発チームによれば、こういうことらしいです。
・当社の知る限り、すべてのIntel MacはVTに対応したCPUである
・VTはBIOSコントロールによりロック/アンロックが可能
・VTがBIOSによりロックされている場合でも、CPU情報にはVT対応と出てしまう
・しかし、VTがロックされているため、アンロックしなければ、その機能を使うことができない
Parallelsはこの問題に関し、既にAppleとコンタクトしており、「辛抱強く待ってほしい」と言っています。「すべてのIntel MacでVTが使えるのは間近だ」と言っているので、Mac miniな人はその対応に期待しましょう。
追記:β2がリリースされました。
「XPが動く」Intel Macの仮想化ソフトParallels、β2が公開