プロジェクト管理・ポートフォリオ管理ツールの活用方法を中心に、IT投資管理の考え方をご紹介して行きます。

プロジェクト管理は、無料製品を活用して

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以前、Microsoft Projectという製品のプロダクトマネージャーの仕事を7年間ほどやっておりました。日本での製品責任者として長年担当した製品ですので、Projectという製品には非常に思い入れがあります。実は現存のマイクロソフトの製品の中で、ワードについで歴史が古い製品が、Microsoft Projectです。しかしお客様に製品の便利さを伝える事が非常に難しい製品でもありました。この製品の便利さを伝えようと、出版社に企画を持ち込み「世界一簡単、Microsoft Project」という書籍を執筆したり、「ダイナミックスケジュール」という書籍を翻訳した事もあります。

プロジェクト管理ツールの最も重要な点は、再計画が簡単に出来る事です。日本人のマインドとして、一度立てた計画は歯を食いしばってでも達成する。残業も徹夜も厭わないという部分があると思います。しかし全てのプロジェクトは必ず想定外の事象が起きて遅延するものです。いわゆるマーフィーの法則です。従って短い期間で再計画を繰り返しながらプロジェクトを進めて行くことが、本来のプロジェクト管理のあるべき姿といえます。

私達は「Microsoft Projectはシミュレーションツールです」と、いつもお客様にお伝えしてきました。ソフト開発は、現在では技術者の専門分野が非常に詳細化しています。開発言語、フレームワーク、RDBMS、OS、仮想化環境など、様々な製品毎にスペシャリストが存在しているため、プロジェクトの成否は、適切なスペシャリストを必要なタスクにいかにアサイン出来るかに、大きく依存しているといっても過言ではありません。

プロジェクトが遅延してしまった時に、このような複雑な人員のアサインを行いながら、計画を再調整していくという作業を、Excel上で手作業で行う事は現実的には不可能です。ツールを使わず再計画を手作業で粛々と実施している間に、計画はどんどん現実から乖離していきます。結果として計画が絵に書いた餅となってしまうのです。計画は常に最新の現実を反映させたものでなくてはなりません。

Microsoft Projectを使うことで、適切なリソースのアサインを行いながら、決められた期間内にどうやってプロジェクトを終了させれば良いのか、シミュレーションを行い最適な再計画を実現する事が可能になります。
しかし、今でも多くのプロジェクトマネージャーの方は、Excelを使ってプロジェクト管理を実施しています。日本人は現場主義ですので、「とにかく手を動かす」「走りながら考える」という傾向があります。確かにラフな計画を作成するにはExcelで便利なのですが、ラフな計画を実行に移すと当然不備が発見されます。段取り七分と言うという通り、計画精度を高める事はプロジェクトの成功のための最も重要な要素です。しかしそのためには、やはりきちんとプロジェクト管理ツールを使いこなすスキルも必要になります。

Microsoft Projectの普及が日本ではそれほど進んでしない問題の一つは、現場のスキルもありますが、「結構値段が高い」という事もあるかもしれません。
CAが提供している、Open Workbenchという製品は、実は無料で利用出来るプロジェクト管理ツールです。計画の作成、リソースのアサイン、What-if分析によるシミュレーション。レポートの作製。EVM分析など、Microsoft Projectと同様に、計画作製、進捗管理を行う事が可能です。

CAではOpen Workbench のセミナーを企画しています。是非ご参加下さい。
2013年 6月14日(金) 15:00~17:00 
「無料のプロジェクト管理ツール Open Workbenchによるプロジェクト管理セミナー」
http://www.ca-seminar.info/PPM_20130614/

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