ほぼ日手帳とモレスキンに共通する成功要因
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ほとんどが白紙を占める手帳が流行っています。その代表的なものは、ほぼ日手帳やモレスキンではないでしょうか。*白紙の手帳が流行っている話を書いた投稿はこちら
二つともすごく売れている手帳かと思うのですが、共通点があります。それは、公式ガイドブックを出していること。
こちらはほぼ日手帳ガイドブック。
そして、こちらがモレスキンのガイドブック。
これらの本では、色んな人の色んな使い方を紹介しています。
ある人は昆虫日記として使ったり、修士論文のアイデア帳として使ったり、子供の成長記録として使ったり。そして、文字だけでなく、イラストを書いたり、写真を張ったり、シールを使ったり。もはや作品!といえる位、キレイにクリエィティブに使っている人がたくさんいて驚きますよ。
また、モレスキンはモレスキナリーというファンサイトがあります。そこでは、中身の使い方だけでなく、モレスキンの黒いカバーをカスタマイズした例を載せたり、モレスキンに合う文具を紹介しあったりもしています。ほぼ日手帳は自分たちで、ほぼ日手帳CLUBというサイトで色んな使い方を紹介しています。
ほぼ日も手帳も、モレスキンも創作意欲を刺激することにものすごくエネルギーを割いている。ユーザーは、こういった例をみていると、じゃあ私はこういう使い方をしてみよう!とか工夫したくなるのです。中身がシンプルな手帳は世の中には沢山あるのですが、使い方をここまで提案しているところは少ない。ここが2社の成功した要因じゃないかと思うのです。
神様じゃない限り、ゼロから考えるのって難しいと思うのです。やはり何か刺激がないと、創作はしにくい。幅広い例をみて刺激をうけることで、自分に置き換えて初めてクリエィティブに考えることができると思うのです。この二つの手帳に対してワクワクする人が多いのは、こういった仕掛けがあるからじゃないでしょうか。
こういう仕掛けを考えつくのは、自分たちの「価値」を「創造することの楽しさ」だと定義しているからだと考えます。他の手帳は、紙質や見開き2週間なのか1週間なのかといった「機能」を自分たちの価値として定義しているのだと思います。この二つの手帳の成功の根底には、価値の定義付けがあるんじゃないでしょうか。
特にほぼ日手帳は「1日1ページ」で創造してみましょう!という独自のルールを設けているのでが特徴です。ほぼ日ファンは、そのルール内でいかに創造的に使うかということに燃えるのではないかと勝手に思っています。
追記(12/12/20):ちなみに今年の手帳はほぼ日手帳のアンリクイールにしました!(投稿記事はこちら)
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