オルタナティブ・ブログ > 山田智恵のビジネスアナトミー >

ビジネスや世の中の流れの分析。ときどき手帳の話など。

バイリンガル・プログラム@KBS Day4 難しいコミュニケーションはどうやる?

»

Sneaker

ハイテクスニーカー。歩くのが軽い!

バイリンガル・プログラムの4日目。参加者同士も慣れて、仲良くなってきます。皆さんは現役の学生でワタシだけひとり卒業生だけど、なんとなく通学してた頃を思い出します。

4日目は難しいコミュニケーション。会話をさえぎる方法、異なる意見を言う方法、何かを断るときの言い方など。基本的には全て肯定(っぽい肯定)→否定という型。

1、会話をさえぎる方法

日本の他者中心型ではなく、自己中心型の北米ではみんながどんどん話すので、途中で入っていかないと意見がいけないことも。また、ファシリテーター役をやる場合は、関係ない話だと気が付いたら途中で切って議題に戻さないといけません。その時の切り出し方を教わりました。

Sorry to interrupt but ・・・

I don't want to interrupt but・・・など。

あとは、誰かの意見にのっかって追加コメントを入れる場合(I'd like to point out that・・・)や、話をさえぎられそうになったのを阻止する場合(If I might just finish・・・、If I could continue with my point ・・)、あえて大きく注目を引きたい場合(Could I say something here about・・・)、議論を戻したい場合(To return to・・・)なども教わりました。とにかく、みんな話したがりなので、雰囲気を壊さずどうやってうまく議論を進めるのかを学ぶの重要だそうです。

2、異なる意見をいう場合

こちらも肯定→否定パターンです。

I see your point but・・・

I hear what you're saying but・・・・

What's you're saying makes sense, but ・・・

とにかく一度前向きな一言をいってから、自分の意見をいいます。

3、何かを断る場合

こちらは肯定→否定→次のステップ。

I realy wish I could, (←肯定) but Im totally booked up for the next few days.(←否定).Can we look for at planning something next week?

これは日本語でも一緒かも。まず、「とても~したいのですが(肯定)、今週は非常に忙しいのです(否定)。もしよければ、他の週はどうでしょう?(次のステップ)」という形です。自分ができなければ、最後の「次のステップ」は例えば、他の人を紹介するのもあり。「○○さんが興味もつと思うので、メールでお二人をつなげましょうか?」というように。

 

以上が4日目に習った内容で、この日は今までに習ったことでわからなかったところの質問タイムがありました。面白かったのは、フラットなカルチャーの話。

年代や肩書などで上下関係がある日本と違って、基本的には上下関係はない北米。北米英語には敬語はありません。参加者側の日本人からたびたび「上司にはどういえばいいんですか?」「先生に対しても、そんな話方でOKなんですか?」と上下関係がある場合にどうふるまえばいいのか分からないといった質問がでますが、そのたびに「上下関係はない、we are all equal」と答えるケリアンさん。例えば、Can I ask question ? も、上下関係がある聞き方になってしまうからあまり使わないのだそう。I'd like to ask few questions. って感じで聞くのだそうです。上限関係のルールがきっちりある日本人からすると、感覚をつかむのが難しい。

敬語=フォーマルはないけれど、距離=ディスタンスはあります。距離感のつけかた、縮め方に暗黙なルールがあるように感じました。それは上限関係から生じる距離感とは違うもので、バシっと説明するのが難しいのですが、相手の存在に対する距離感という感じ。例えば、Do you know ~ ? という質問の仕方 は不躾に聞こえるのだそうです。「あたなは~を知っているか?」という質問は、相手にyesかnoしか回答できないように迫っているので、いきなりギュっと選択肢を狭められたように感じるのだそう。I'm really curious to know ~ というような聞き方をするのだそうです。そうすると、回答する選択肢を広くして相手に渡しているので、会話が止まらないそう。

日本の場合、インターナショナルな人が上下関係がない感じで人と接するのを見てヒヤヒヤしたり、ムカっとするようなケースってよく見ますが、北米の場合は距離感の保ち方や縮め方をうまくできない場合に似たようなことを思うんでしょうね。

ケリアンさんも最後に行っていましたが、どの国もどの人もrespectは存在する。違うのはexpression(=表現)だけ。

 

Comment(0)