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生成AIの進展がクラウド市場の成長を後押し、マイクロソフトのシェアは再上昇

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Synergy Research Groupは2023年10月26日、第3四半期のクラウドインフラサービスの市場シェアを公表しました。

AI Helps to Stabilize Quarterly Cloud Market Growth Rate; Microsoft Market Share Nudges Up Again

第3四半期のクラウドインフラサービスの企業の支出は、全世界で680億ドルを超え、前年の第3四半期から105億ドル増加し、前年同期比の成長率は18%となっています。
そして、過去12ヶ月の収益が2570億ドルに達すると予測しています。

現在の経済や政治の状況がクラウド支出の成長を一部抑制しているものの、生成AI技術とサービスの展開が市場の成長を大きく後押ししています。

クラウドサービス事業者の中では、グーグルとマイクロソフトが前年同期比の成長率が高く、マイクロソフトは前年の第3四半期からほぼ2%ポイントの市場シェアを拡大させています。

第3四半期の世界的な市場シェアは、マイクロソフトは23%、グーグルは11%となっています。一方、市場のリーダーであるアマゾンは、32-34%の長期的な市場シェアの範囲内で変動しています。これら3社合わせて、世界市場の66%を占めています。

上位3社を追いかけるクラウドサービス事業者の中で、前年同期比の成長率が最も高かったのは、Oracle、Snowflake、MongoDB、VMware、Huawei、中国電信などです。

世界のクラウド市場はすべての地域で強く成長し続けており、特に、APAC地域が最も高い成長率となっており、インド、中国、オーストラリア、日本などが前年同期比で20%以上の成長となっています。

スクリーンショット 2023-10-28 20.57.13.png

出典:Synergy Research Group 2023.10.26

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