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深刻化する社会インフラの老朽化と社会インフラ長寿命化に向けたデータ利活用

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政府の未来投資会議は2018年11月2日、「次世代インフラ」会合(第1回)を開催しました。

今回は国土交通省が公開している社会インフラ長寿命化に向けたデータ利活用について、ご紹介したいと思います。

高度成長期以降に整備された社会資本について、建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に高くなっています。

建設後50年以上経過する社会資本の割合は2018年3月の時点で数割に達しています。例えば、道路橋では、建設後50年以上経過する施設の割合が、2018年では約25%ですが、15年後の2033年に約63%と増加するという試算をしています。

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

インフラ長寿命化基本計画等による計画体系に基づき、戦略的な維持管理・更新を推進しており、インフラの効率的な維持管理・更新に向けて、個別施設計画に基づくメンテナンスサイクルを確立させる必要性を示しています。

また、施設の損傷が拡大した段階で大規模な修繕等により機能回復を図る「事後保全」の取組から、施設の 損傷が軽微な段階で予防的な修繕等により機能保持を図る「予防保全」の取組に転換し、「長寿命化」 や「トータルコストの縮減」を図る必要があるとしています。

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

メンテナンス分野における新技術活用の促進では、インフラメンテナンスの分野においても、ドローンやセンサー、データの活用が進んでおり、 今後、インフラメンテナンスの高度化・効率化を一層進めるため、これら新技術の活用を積極的に進めていく必要があるとしています。

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

政府では、データ活用型インフラメンテナンス【インフラメンテナンス2.0】への展開をすすめていくとしています。

• インフラメンテナンスにおける新技術の活用により、計測・点検・補修等の膨大なデータが得られるようになる。
• これら情報の利活用環境の整備に向け、以下の取組を、データ活用型インフラメンテナンス【インフラメンテナンス2.0】として進 め、これによりさらに、インフラメンテナンスの効率化・高度化を図る。
 ①各管理者の維持管理情報システムの構築 ・電子化すべきデータの項目、内容(測定法、単位、ファイル形式など)を整理し、各管理者へ周知。 ・地方自治体等各管理者が有する情報のデジタルデータ化を全国一斉で実施。
 ②並行して、各管理者、企業、研究機関などがそれぞれに保有しているデータベースについて、必要なデータを統合して一括で 検索し出力できるインフラ・データプラットフォームの活用を通じ、他の管理者のデータ等を含めた多くの情報の分析、 メンテナンスを高度化、効率化
 ③さらに、メンテナンスに加えて、工事データベース、防災データベースなどの社会インフラデータベースと広く連携することによ り、工事・管理・防災の様々な取組を一体として運用できるシステムへと発展。
 ④これら大量に取得できるメンテナンスデータを用いて、AI等を活用しメンテナンスの更なる高度化を目指す。

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

インフラ・データプラットフォームの構築を目指しており、取り組み方針は以下のとおりです。

・測量・調査から設計、施工、維持管理に至る建設生産プロセス全体を3次元データで繋ぎ、得られたデータを位置情報で紐付け、一元的に管理するデータ基盤(インフラ・データプラットフォーム)を構築
• 気象・防災データや交通・物流データと連携し、AI等を活用することで施工や維持管理を高度化するとともに、民間や自治体のデータとも連携することで、都市や地域の課題解決にも活用可能

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

データ連携・利活用イメージは以下のとおりです。

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出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第1回) 2018.11.2

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