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IoTおもてなしクラウド事業とIoTおもてなしクラウドの社会実装について

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総務省は2016年11月10日、「都市サービス高度化ワーキンググループ(第6回)」を開催し、IoTおもてなしクラウド事業とIoTおもてなしクラウドの社会実装について掲載しています。

IoTおもてなしクラウド事業の概要は以下のとおりです。

IoT時代の技術進歩の成果を踏まえ、訪日外国人等のスムーズな移動、観光、買い物等の実現に向け、スマートフォン、交通系ICカードやデジタルサイネージ等と、共通クラウド基盤を活用した多様なサービス連携(個人の属性・言語等に応じた情報提供や支払手続の簡略化等)を可能とするため、複数地域で実証を実施。
サービスイメージ(例)
1) 災害時等緊急時において、災害情報、避難所情報、交通情報、避難経路等をデジタルサイネージとスマートフォン等を連携させて安全に誘導。
2) ホテル等宿泊施設のチェックイン、パスポートのPDF化、公共競技場や美術館・博物館等の入退室管理
3) 主要観光地やショッピングモール等におけるデジタルサイネージで利用者の属性(言葉等)に応じた情報提供、ショップ、レストラン等で多言語等表示、買い物可能等。( 自国語での言語表示、障がいに応じたバリアフリーマップの提供、ハラル情報等が表示され安心して食事等)

目標は、 2020年に向けて、我が国における訪日外国人の行動を支援するための仕組みの確立を目指しています。

総務省では、平成28年度の10月より IoTおもてなしクラウドの構築をし、12月頃からクラウドを用いた3地区での地域実証を予定しています。平成29年度には、 IoTおもてなしクラウドの機能拡充し多様な地域での実証を行い、平成30年度以降 平成32年(2020年)までの社会実装に向け取組を推進していくとしています。

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出所:総務省 都市サービス高度化ワーキンググループ(第6回)2016.11

IoTおもてなしクラウド事業は、ICカード内のIDやパスポート情報等と任意のサービスのIDをひもづける機能を提供(IDや情報の登録等は空港やホテル等で実施)し、平成28年度及び29年度において地域実証を行い、2020年までの社会実装を目指しています。

スクリーンショット 2016-11-12 16.58.05.png
出所:総務省 都市サービス高度化ワーキンググループ(第6回)2016.11

IoTおもてなしクラウドの社会実装イメージは以下のとおりです。

スクリーンショット 2016-11-12 16.59.52.png

出所:総務省 都市サービス高度化ワーキンググループ(第6回)2016.11

社会実装に向けた取り組み案として

• IoTおもてなしクラウドとWi-Fi認証一元化システムとの連携に向けた関係者 との調整
• オリンピック・パラリンピック会場へのチケットレス入場の実現へ向けた 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との連携
• デジタルサイネージ標準システム相互運用ガイドラインを適用した設備の 導入に向けた自治体との連携
• IoTおもてなしクラウドを利用するサービサーとクラウド運営者の関係の検討 (契約の在り方等)
• サービサー増加に向けたIoTおもてなしクラウドの機能拡充、周知・広報等 • 利用者増加へ向けた訪日外国人への周知・広報

をあげています。

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