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ICT街づくりにおけるオープンデータ活用

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総務省は2014年6月3日、「ICT街づくり推進会議(第7回会合) 」を開催し、「『スマート・ジャパンICT戦略』骨子」の公表とともに、各ワーキンググループ(WG)におけるこれまでの検討結果などについても掲載しています。

今回は、ICT街づくり推進事業におけるオープンデータ活用に焦点をあてて整理をしてみたいと思います。

これまで各地域で取り組んできた事業は以下のとおりで、事業のタイトルにオープンデータがついているのが、神奈川県横須賀市の「オープンデータ、ユビキタス技術を活用した市民防災情報流通モデル事業」と佐賀県武雄市の「オープンデータシティ武雄の見える化と エコシステムによる農業活性化」となっています。

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出所:ICT街づくり推進会議(第7回会合) 2014.6.3

神奈川県横須賀市

神奈川県の横須賀市のモデルでは、複数の救急医療支援サービスを効率よく連携させた、公民学連携型の救急医療活動支援サービスを構築し実証し、防災/医療に関するオープンデータ事業を実施し、市民公開やシステムからの利用が可能な基盤を構築しています。

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出所:ICT街づくり推進会議(第7回会合) 2014.6.3

避難所, 災害対策情報等 横須賀市が保有するデータによる「横須賀市防災・救急オープンデータレポジトリ 」を構築しています。

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福島県会津若松市

会津若松市では、産学官公民の連携促進と地域活性化に寄与するハブ(媒体)として、オープンデータ共通基盤となる「ICTサービス・プラットフォーム」を構築しています。

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出所:ICT街づくり推進会議(第7回会合) 2014.6.3

オープンデータの共通基盤となるのが、「Data For Citizen」で、2014年7月現在で、短期間(5ヶ月)で26のデータセット、9つのアプリケーションサービスを公開しています。他自治体への展開可能なオープン公開プラットフォームとなっています。

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http://www.data4citizen.jp/

静岡県袋井市

静岡県袋井市では、静岡県が公開する「ふじのくにオープンデータ」を活用しつつ、平成24年度に構築した農産物のトレーサビリティシステム(ふくろいeねっと)について、システム構成やデータフォーマット、インターフェイスを明示した仕様書のオープン化を予定しています。

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出所:ICT街づくり推進会議(第7回会合) 2014.6.3

佐賀県唐津市

唐津市では、ICT街づくり実証プロジェクトにおける実証内容について、地域自治体、市内経済・観光団体、民間事業者の連携によるビジネスモデル構築予定で、気象オープンデータなどを活用し地域ブランド戦略支援型防災システムの構築を目指しています。

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出所:ICT街づくり推進会議(第7回会合) 2014.6.3

 

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