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ロボット白書2014(3)ロボットの要素技術のコンポーネント化とソリューションビジネス

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ロボット技術要素の重要なものとしては、ロボットミドルウェアを代表とする「システム化技術」、人の労働力を代替する「マニピュレーション技術」、「移動技術」、「環境知能化技術」、「認識処理技術」、「センシング技術」、「制御技術」、「人工知能」、「リアルタイム技術」、「ロボットOS」、「アクチュエータ」などをあげています。

これらの既存技術を組み合わせて、ユーザのニーズに合わせたシステムを作りあげるというシステムインテグレーション主体による「ソリューションビジネス」が活躍できるような産業として、将来のロボット産業を創成する戦略を策定する必要性を示しています。

ロボットの分野の普及においては、パソコンの市場はアプリケーションソフトとハードウェアの標準化で大きく拡大したように、ロボットも、スクラッチでシステムを開発するのではなく、ソフトウェアのフレームワークとハードソフトのモジュール化を進め、オープン化による相互利用性を高め、ロボットミドルウェアなどの標準化を進めることで、サービスロボットが製造できる仕組みの必要性を示しています。


出所:http://www.openrtm.org/openrtm/sites/default/files/835/rtsystem_integration_ja.png

過去の歴史からみてロボットの社会へのインパクトとしては、身近にあるさまざまなデバイスや装置、産業システム、社会システムにまで深く埋めこまれる「Embedded ロボット」や、知的支援システムとして分散しつつネットワークにより協調する「Ubiquitous ロボット」があげられています。

ロボットの普及においては、オープン化や標準化などによる要素技術のコンポーネント化とその関連する技術を組み合わせたインテグレーションによるソリューションビジネスやサービスの展開による「ヒト」「モノ」「コト」が相互に作用する社会への実装とネットワークとの融合が鍵となるでしょう。

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出所:ロボット白書2014 2014.7

 

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