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北海道とデータセンター

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10月1日に「石狩グリーンデータセンターシンポジウム」に参加してきました。サブタイトルは、「クラウドコンピューティングの核となる超低消費電力型データセンター構築に向けて」です。石狩市のホームページから、開催の背景を引用します。

地球温暖化問題への対策が急務となっている現状において、近年ICT(情報通信技術)関連の環境負荷低減が注目されており、データセンターの電力消費量の低減は、温室効果ガスの排出量削減に直結する重要な課題となっています。

このような状況を踏まえ、サーバー機器の冷却に北海道の冷涼な外気や雪氷を冷房に活用した環境配慮型データセンター(超低消費電力型データセンター)の立地促進を図るため、石狩湾新港地域の優位性を広く理解していただくためにシンポジウムを開催します。


会場は、300名近くと満席状態で、関心の高さが伺えました。Twitterを使い、シンポジウム模様のポイントを実況をさせていただきました。少しその内容を紹介したいと思います。

基調講演は、北大の濱田准教授。テーマは雪氷資源と外気冷却熱活用。スノーマウンド構想。千歳空港で世界最大規模の計画。太陽光や風力発電、冷気を活用したグリーンデータセンター。CO2削減。

北海道グリーンデータエナジー研究会発表。新会長はエネルギー戦略研究所の須藤豊氏。アドバンストデータセンターイニシアティブを設置。超低消費電力型データセンターの技術検討結果の公表。

パネルディスカッション「データセンター市場の拡大と環境問題について」パネリストは北大准教授濱田氏。エネルギー戦略研究所社長須藤氏。石狩市長田岡氏。

ディスカッションのテーマは、海外での雪氷資源の活用事例。データセンターの立地条件。CO2削減策としての自然エネルギーの活用。

Twitterからの引用は以上です。

北海道庁は、2009年4月21日に、「北海道のデータセンター立地環境について」を公表しました。「北海道データセンター立地アセスメント委員会」が、北海道の冷涼な外気や雪氷を冷房に活用した超低消費電力型データセンターの北海道への立地実現に向け、道内工業団地等の立地環境について調査・検証を行った結果を報告書に取りまとめをしています。

北海道庁は、10月20日に、東京都内で「北海道データセンター立地セミナー」を開催します。10月1日のシンポジウムは石狩市等の主催となりますが、10月20日のセミナーは北海道庁主催となります。開催プログラムを見ると、北海道庁の高橋はるみ知事も出席される予定です。

クラウドコンピューティングの進展と、CO2削減との関係は切り離すことはできません。北海道の広大な土地に、雪氷資源や太陽光や風力発電などの自然エネルギーを使うグリーン(クリーン)クラウドデータセンターの実現に向けた今後の取り組みが注目されるところです。

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