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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

「国産クラウドの実力」を読んで

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IT Leadersの9月号の特集「国産クラウドの実力」大変興味深く読ませていただきました。

目次は以下のとおりとなります。

PART1 国内クラウドの最新動向   
PART2 米国のクラウド最前線   
PART3 クラウド構築の勘所   
PART4 クラウドを支える要素技術   
PART5 主要クラウドサービス一覧   
PART6 大手5社によるサービス解説

PART1の国内クラウドの最新動向について少し感想を書かせていただきたいと思います。

先行するグーグルやアマゾン、そしてセールスフォース等の海外勢の規模の経済(スケールメリット)で優位にたつ海外勢に対して、日本のITベンダは、これまでのコンサルやSIのビジネススタイルの延長線上にクラウドビジネスを位置づけているとしています。

例としては、NECの「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」、富士通の「Trusted-Service Platform」、日立製作所の「Harmonious Cloud」等が紹介されています。

また、クラウドの普及において、海外にデータを保管することに対して抵抗を感じる日本企業は少なくないとし、「データ保護指令」でEU圏外へのデータ持ち出しを禁止するEUの事例を紹介しています。そして、解決策として自社専用のクラウド環境としての「プライベートクラウド」が紹介されています。

ベンダーごとにクラウドサービスの仕様が異なり、一度利用してしまうと、他のベンダのサービスと連携ができない等、ベンダロックインの状況に陥ってしまうちった点も指摘されています。

「霞が関クラウド」の取り組みも紹介されています。

日本のベンダの場合は、「パブリッククラウド」という選択での提供はなかなか難しく、「プライベートクラウド」というキーワードを使い、海外勢に対抗し、お客様に入り込みをするのが現状ではないかと思われます。

PART5 主要クラウドサービス一覧では、29社のPaaSのサービス一覧が掲載されています。すべてがPaaSに該当しているのかは定かではありませんが、多くは日本のベンダのサービスが多くを占めており、ユーザ側にとっても選択肢が増えてきているのかと言えるかもしれません。

PART6 大手5社によるサービス解説では、NEC、新日鉄ソリューションズ、日本ユニシス、日立製作所、富士通の取り組みが紹介されています。

日本の企業のサービスを見ると多くは、「プライベートクラウド」に分類されるかと思われます。海外勢の「パブリッククラウド」を中心に展開するグーグルやアマゾンやセールスフォース、そしてプライベートクラウドを中心に展開するIBMやオラクル、そしていいとこ取りができるマイクロソフト等、強敵が揃っています。国産クラウドがどこまで対抗し、国内市場をリードしていけるのか、今後の展開が、今後のクラウドビジネスを大きく左右するのではないかと考えています。

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