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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命と新規サービスの普及、シリコンバレーの売春婦の売り上げ増に貢献した決済のスクエアは成功するだろう!!

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<序文>

 昔「ダイヤルQ2」と呼ばれる電話相談の新しいサービス(有料情報サービス)が流行った事が有ります。この「ダイヤルQ2」が流行る時期は社会現象としての所謂、「出会い系の登場」と軌を一にしていました。また「ダイヤルQ2」を利用して出会い系と言う新しいライフスタイルが登場し、テレホンセックスと呼ばれる新サービスも流行ったと言われています。NTTとしては天気予報やニュースなどの情報提供サービスを考えていたようですが、実際はピンク系のサービスが新しいメディアサービス普及のきっかけとなった訳です。

 

そう言えば一昔前、SNSのようなインターネットのコミュニティも出会い系サイトと同一視されたような気がします。

 

さてささやかながら同じ社会現象が、スマート革命が進行する「米国はシリコンバレーのサンノゼ市」で起こっているとCNN放送が伝えています。

 

新しい技術の成否はそれに呼応した新しいサービスを生み出せるかどうかにかかっていると言うのはメディア論の基本です。

 

しかしやっぱり古今東西を問わず新しいメディアに呼応した新しいサービスはピンクから流行ると言う歴史は繰り返されるのでしょうか?どうやらスマート革命もこの経験則から逃れられないようです。

 

★★ High-tech sex workers in Silicon Valley CNNの動画

 

★★Sex Workers are Using Square for Tech Clients and Business is Soaring

 

★★Sex Worker Says She's Made 'Close To $1 Million' Servicing Young, Rich Guys From Silicon Valley

 

 

出所:gawker

 

<クレジットカードでの決済が必須の時代>

 

スマートフォンでクレジットカードの決済が出来る「スクエア」のお陰でシリコンバレーのエスコートを商売とする女性の売り上げが跳ね上がっていると言うものです。これをCNN放送が取り上げました。

 

IPOやストックオプションなどでシリコンバレーの経営者やエンジニアは、懐がとても豊かであり、働きつめています。(かの地ではエンジニアの平均年収は1千万円近い額だそうです)そこでシリコンバレーのエスコート女性に対する需要が伸びているそうです。しかし現金を持たないリスク社会の米国ではクレジットカード決済が出来ないとお客のエンジニアはお金が払えません。そこでエスコート女性たちは、スマートフォンによるスクエアのカード決済に目を付けました。そしてクレジットカードの支払い明細には「コンサルティング料」と載ります。これなら怪しまれませんね。新しい決済技術がクレジット決済と言うささやかなライフスタイルの変化を「人類最古のサービス=売春」に加えました。その結果、サービスの爆発が起きた訳です。(筆者は遺伝子一つ二つの違いがチンパンジーと人類を分けていると言う話を思い出します)

 

商売繁盛のお陰で売春禁止法違反で逮捕される率も35%も増加しています。また夜の売り上げを一人で100万ドルも稼いだ女性もいるそうです。

 

<ピンクで流行ったスクエアは成功するだろう>

 凡そ世の中で流行る新メディアの新サービスはダイヤルQ2のようにその多くがピンク商売から始まります。その後まともなビジネスが同じ仕組みを使って参入して来ます。その理由はサービスの「使い勝手の良さ」がピンク系で実証されたからです。

 

スマート革命の波に載って普及するスクエアですが、まさかピンクから話題になるとは思いませんでした。スクエアを開発したジャック・ド―シーさんもびっくりでしょう。しかし売春の決済に簡単に活用できると報道されれば、間違い無くスクエアは流行するでしょうね。ちょっと面白い話題でした。

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