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スマートフォンECとアプリコマース元年。 スマホEC市場と主要プレイヤーをざっくりまとめてみた。

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パズドラのヒットでガンホーの時価総額が1兆円を超えて凄まじいことになっていますが、 LINEにしろパズドラにしろ、ガラケーとPCからスマホやアプリに市場が移動する中で、 ピンポイントのタイミングで参入してマーケットを取ったプレイヤーと言えます。

そこで、コミュニケーション・ゲームと来たら次はどのジャンルがスマホによって激的に変わるのかと言われれば次はECだと個人的には思ってます。

スマホEC・アプリコマースは2012年の冬から2013年のはじめに一部では注目されていましが、パズドラの驚異的な数字の影に隠れてしまった印象があります。 今年の夏から秋にかけてはこのジャンルが本格的に盛り上がり冬にはモンスター的なサービスが1つ、2つぐらい出てきそうな予感です。


●スマホの普及で変わるEC市場

最初からモバイルはiPhoneとも言える北米市場でもスマートフォンの普及でEC市場は大きく変わってきています。 emarketerの予想では2011年には67億ドルの米国のモバイルEC市場は、2012年には73%増の116億ドル、2015年には310億ドルまで 伸びると見込んでいます。その背景はやはり、スマホとタブレットの普及によるモバイルインターネットの利用率の急増を要因にあげています。

Timetogomobileads

http://www.whitesharkmedia.com/blog/the-time-to-go-mobile-is-now/

逆に日本ではモバイル大国ですのでモバイルEC市場はガラケーを中心に、2011年の時点で1兆1000億円あります。 世界で一番ものを携帯で買う人種と言えます。これがそのままスマホにスライドしてきただけでも1兆円以上の市場が国内に 既に存在し、かつスマホの利便性によりさらに市場規模は拡大していくことが予想できます。

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http://wirelesswire.jp/Mobile_Market_Survey/201208081830.html


●モバイルファーストで成功したFab

Fab

スマホとアプリをうまく活用して拡大したECと言えば一番有名なのはやはり、Fab.comです。 超ピボットの話は起業系の記事ではよく取り上げられています。最初はゲイのSNSのからはじまり、 途中で現在のデザイン性の重視した雑貨などを扱うECへと変わっています。

驚異的なのはその成長速度

  • 開始から約2年で年商は110億円を超える
  • 会員数は1000万人以上
  • リピート率は6割以上

そしてその成功要因とされるのがモバイルファーストの戦略です。売上の約半分はスマートフォンからの購入とのことですfabはフラッシュセールスを活用しユーザのリテンションを高めていますが、常時持ち歩いているスマホは時間限定のフラッシュセールスと非常に相性が良いようです。

また支配者amazonが扱ってない商品をあえて扱う差別化戦略も成功要因の一つとしてあげています。 米国のテッククランチではFabが現在1,000億円の時価総額で資金調達を実施中という記事がのってましたね。


●写真共有SNS×コマースのFANCY

Fancy

先日、日本に上陸したことでも話題になったFANCY もモバイルファーストで拡大したサービスと言えます。 Pinterestの競合として取り上げられることが多いですが、ビジネスモデル的にはFANCYは違うアプローチです。 PinterestはSNS的な色合いが強く外部のECサイトに送客するメディア的な立ち位置ですが、FANCYは決済システムまで 自社で設置したコマースの色合いが強いです。さらにPinterestのユーザ層はほぼ女性ですが、FANCYは逆に男性が中心です。 色も赤と青で対象的ですね。

スマホはガラケーと違ってカメラの性能が抜群に向上して、写真加工や写真共有アプリは人気です。 「写真」を切り口にそのまま購入につなげるビジネスモデルはこういったファッション系以外でも応用が効きそうですね。 先日40億円以上の資金調達を行い、株主にはtwitterとSquareの創業者ジャック・ドーシーやアメリカンエキスプレス等の企業も名を連ねています。レディ・ガガも愛用しているという話も出てました。


●日本でも盛り上がるスマホEC・アプリコマース

日本ではどうかというとパズドラやLINEのようなメガヒットというプレイヤーはまだ出ていないですが、 昨年に比べると参入者も増え、いくつかの成功事例も出ているようです。代表的なプレイヤーをピックアップしてみました。

◆origami

Origami

ちょうどタイムリーにKDDI提携と5億円の資金調達を実施して話題になったorigami。 北米VCのDCM出身の方が代表のようです。FANCYのモデルに近い気がします。


◆パシャオク

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スマホ版のオークションとしては業界で一番古いのかな?CAさんの中でも別会社化したり気合が入ってるように見えます。


◆毎日フリマ

Mainichi

こちらもCAさんでフリマバージョン。戦略的に主婦層を狙っているように見えますね。サービス開始5ヶ月間で流通総額が3億円を超えたリリースをされていました。


◆Fril

Fril

こちらは女性にターゲットを絞ったフリマアプリ。毎日フリマとは違って完全にネイティブアプリとして作られていて操作性が 非常に良い印象です。


◆みんなのフリマ ハローマーケット

Hallo

韓国企業と株式会社まさかの孫さんが共同で日本展開をしているアプリ。こちらも完全にネイティブアプリとしてリリースされていて、 サクサク動くところが良いですね。


◆LISTOR (旧whytelist)

Listor

以前はwhytelistとしてPC向けのC2Cの個人間売買として展開していたサービスをアプリファーストで、名称も変更されたようですね。古着でファッション分野にフォーカスしている印象です。


◆MONOCO

Monoco

C2CではなくB2Cで、デザイン性の高い雑貨などを扱っていて、比較的高所得者層をターゲットにしたECサイト。 Fabと近いポジションなので、こちらもスマホとタブレットファーストで拡大していく戦略かもしれません。


●海外でもリリースラッシュは続く

ちょうど調べてたらテッククランチでもタイムリーな記事があがっていました。 北米でもスマホEC・アプリコマースは盛り上がっていて、特にC2Cの個人間売買は参入障壁が低いこともあってリリースが続いているようです。記事の中でも6個取り上げられています。 DepopはEstyをアプリファースト戦略でひっくり返すことを狙っているようですね。


●大手ECのスマホ対応の遅れとジレンマ

日本の大手ECサイト、ショッピングモールのスマートフォン・アプリ対応はかなり遅れています。各社WEBビューでお手軽にアプリをリリースしている状態で、 本格的にスマホユーザをメインにサービスを展開はできていないと言えるでしょう。

これはゲーム業界でもよくあるジレンマで、既存の大手はPCやガラケーをメインに事業を展開してきたので当然売上もそっちがメインで、スマホに対応しても直近の売上への影響度合いは10%~20%程度です。 システムの改修やアプリ構築にかかるコストを考えると短期的には割にあわない投資になります。必要なのは理解していても、どうしても対応が遅れがちになってしまうジレンマがあります。

逆に新規参入者で最初からスマートフォン・タブレット・アプリを最優先に展開する身軽な企業は大手が取りこぼすスマホユーザを効率的に獲得するチャンスがあります。


●ますます差別化が重要になる

ECはB2C型、C2C型どっちも参入障壁は非常に低いので競争もすぐ激しくなります。 ただ市場規模は莫大で、競合が増えても切り口と差別化次第では数字は出しやすいキャッシュモデルの確かな事業と言えます。勝負の分かれ目はざっと下記点が決め手になりそうです。

・ポジション戦略

女性向け・男性向け・ジャンル・商材などの組み合わせをどこまで「絞るか?

・UI/UX

コンバージョンにもろ影響する上に、スマホやアプリに本当に最適化できている企業はまだ少ない。 これがすぐれているだけでも強い差別化になります。

・効率的な集客とリテンション

アイディアが似ていた場合は集客とリテンションのノウハウの部分で勝負がつきます。UI/UX同様に こちらに長けたノウハウを持っている企業は非常に少ないので、ここも大きな強みになります。

まだまだ始まったばかりの市場ですがポテンシャルは大きいので継続的にウォッチしていきたいです。


 

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