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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

借金の交渉に、社用ジェット機で来るのはまずかった

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ビッグ3のCEOがワシントンDCに詣で、2日間にわたり米国議会で証言。$25 Bil.の政府支援を要請したが、議会は何の法案決議もなく審議を打ち切った。かろうじて民主党の議員が、12月2日までに”viable plan"(実行可能なプラン)を持ってくれば再審議を考慮してもよいと述べているが。

CEOは3人とも、デトロイトからワシントンDCまで、それぞれのコーポレートジェット機に乗ってやって来た。その映像はBBCがとらえている。審議ではある議員が、「3人の中で、今すぐコーポレートジェットを売って、帰りは一般機で帰る人は何人いるか?」と問いつめる場面があった。これも同じBBCの動画で見られる。これにはかなりの人が反発したようで、こんな動画をアップした人たちもいる。

米国政府によるビッグ3の救済を大声で主張しているメディアはあまりない。共和党大統領候補の一人だったミット・ロムニー(Mitt Romney)氏は、自らニューヨークタイムスに "Let Detroit Go Bankrupt"という題で寄稿したほど。 ちなみにロムニー氏のお父さんは、かつてアメリカンモーター社のCEOになり、同社を再生させた人。そのお父さんは自らの報酬をカットしかつ自社の株に投資したと書いている。明らかに今のビッグ3の経営陣の行動には不満だろう。


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