理想のバックアップを求めて

» 2013/12/23

バックアップの話を中断したのは、ライブの告知をしたかったわけではなく(いや、それもあるけど)、バックアップの進展がなかったからだ。ライブの行方に興味のある方は別のブログ「ヨコヤマ企画(分室)」の「高校生シンガー理星さん～学生支援TVスペシャルLIVE」を見て欲しい。

今回は進展があったので、バックアップに戻る。

既に書いたように、バックアップには以下の方針を立てた。

クラウドバックアップ.... BitCasaと契約
ローカルバックアップ...3TBのハードディスクを新しく購入

●クラウドバックアップ

BitCasaのクライアントは、低プライオリティI/Oを使っていないのか、フォルダーの同期中は反応速度がかなり落ちる。オンラインバックアップが終わらない上、作業にも支障が出るので一時中断した。

重い作業は終わったので、ローカルバックアップが完了したら再開するつもりである。

●ローカルバックアップ

幸い、以下のような事態は起きなかった。

新しいハードディスクが到着したその日にPCが壊れる
新しいハードディスクを初期化するつもりが間違って既存のディスクを初期化する
バックアップ元とバックアップ先を間違える
OSは新しい形式をサポートするのだが、バックアップソフトが認識しない

しかし、ハードディスクを増設したのが、ほぼ毎月あるWindows Updateの前日だった。バックアップには少なくとも一晩かかるだろうから、バックアップ中に再起動してしまうかもしれない。Windowsのベテランは、こんな罠には引っかからない。1日待ってからバックアップを始めた。

しかし、バックアップも重い処理である。Windows標準のバックアップは低プライオリティI/Oを使っているはずだが、旧式のマシンにとっては何をやっても駄目らしい。締め切りのある作業を優先するために、いったんキャンセルした。

その後、12月19日(木)からバックアップを開始したが、12月23日(月)の時点でまだ終わらない。たかだか2TB強のデータに少々時間がかかりすぎである。何が「少なくとも一晩」だ(間違ってはいないが)。

今日中に終わりそうだがまだまだ油断できない。

●理想のバックアップ

理想のバックアップは、高速で、大容量で、安全なものである。ただし、速度はある程度妥協できる。初回バックアップを終えたら、変更点だけをバックアップすることで、バックアップ容量と時間を大きく減らせるからだ。

速度と容量面ではハードディスクが有利である。今や3TBのディスクが2万円しないし、価格はさらに低下傾向にある。クラウドサービスで毎月1000円払った場合、1年半から2年でハードディスクの価格を超える。そして、ハードディスクは5年以上使える。

安全面ではクラウドの方が有利である。情報漏えいの心配をする人もいるだろうが、データが完全な状態でいつでも使えるという意味ではクラウドの方が有利である。

そこで、ローカルバックアップとクラウドバックアップを組み合わせる方法が考えられた。まずはローカルディスクに対して高速なバックアップを実行し、その後、バックグラウンドでディスクからクラウドへバックアップするという二段構えである。要するに、広く使われている「D2D2T(disc to disk to tape)」つまり、ディスク上のデータをディスクに保存し、その後テープに保存する方式のテープをクラウドに置き換えたものだ。

テープはバックアップ媒体としては優れているものの、個人で使うには少々高価である。自宅では、火災などのリスクもあるだろう。テープよりもクラウドの方がずっと便利である。

いくつかのベンダーは、企業向けのクラウドソリューションとして「D2D2C (disk to disk to cloud)」を提供しているが、私が知る限り個人向けのサービスはない。残念なことである。誰か作ってくれないだろうか。

【告知】
「締め切りのある作業」とは、コミックマーケット(通称「コミケ」)用の同人誌の制作である。無事入稿し、25日に納品される予定である。

サークル名は「まぐにゃむフォト」、基本的には猫写真サークルで、友人の写真家ユニット「ねこやま猫道」と一緒に出展するので、お時間があればどうぞ。