原爆投下の日を通じて考えてみる、芸術を通しての社会的メッセージの伝え方
わたしの両親の戦争体験については別なときに書ければな…と思っているのですが8月6日は広島、そして9日は長崎への原爆投下の日、松尾さん高橋さんのエントリだったりTwitterの中でもいろいろなメッセージに接することができます。
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ちなみに東京都内においても先の太平洋戦争で使用された原爆の悲惨さについて芸術を通じて感じることが出来る場所として渋谷駅があるのをご存知でしょうか？それは渋谷駅にある『明日の神話』
原爆の炸裂する瞬間を描いた、岡本太郎の最大、最高の傑作ということでこちらのような専用サイトも設けられています。
もともと1967年にメキシコシティ中心部に建築中のホテルの壁画制作としてこのプロジェクトはスタートしたらしいのですが、クライアントの経営悪化からホテルは未完成のまま放置、2003年メキシコシティ郊外の資材置き場に保管されていたものが、つい最近修復・公開されたのですが、設置場所についてはやはり広島にという声も相当あったようですね。
渋谷駅は1日200万人という凄まじい数の人が行き来する場所ですが、この作品の持つパワーに多くの人があしを止め、写真を撮影している光景も良く見かけます。
こちらの写真は公開から2日後の2008年11月19日に『明日の神話』を撮影しようとする人たちの姿です
機会があれば是非実物をご覧いただきたいと思うのですがこの大きさの作品を作る情熱というのは本当に常人では出来ないだろう…と痛感するくらいに巨大な作品であるのですがここに込められたメッセージは岡本敏子さんの「壁画について」についてをご覧いただければと思います。
ここから話題は変わって、8月8日は自転車でいろいろ都内を巡っていたのですが品川から五反田に戻る途中でデモ隊に出会いました。溜池山王では良く見かける光景なのですが場所柄と参加している方々が日本人ではなく外国の方がほとんどで、掲げている国旗を見ると何となく様子が見えてきました。
自宅に戻ってからネットで検索してみると、この8月8日はビルマの民主化運動の象徴的な日であり、『アウンサンスーチーさんのマスクを手に、ビルマ民主化への支援をアピールしよう！』というデモ行進開催日だったようですね。
でなぜこのエントリでこのビルマ民主化運動記念のことを取り上げたかというと、参加されている人たちの熱気の凄さにまず圧倒されたということ、そしてキャンペーンの一環としてここでも芸術（音楽）を使いそのメッセージを世界に伝える試みが行われているからです。
そのサポートをしているのは誰あろうＵ２！彼らはデビュー当時から母国アイルランドの宗教対立などを題材として扱いSunday Bloody Sundayなどがあり、U2が言及する社会的な課題は幅広いですが、「Walk On」は、ミャンマーの民主主義指導者アウンサンスーチー氏のために贈られたもの、u2.comではアウンサンスーチーさんのマスクを持った世界各国からの民主化サポート写真を掲載したりかなり大掛かりにビルマの民主化についてのサポートをしている印象です。
今日取り上げた社会的な重要テーマを芸術を通して世界にメッセージを届けるという話について適役の日本生まれの人間って、オノ・ヨーコ（ちなみにオノ・ヨーコさんは前述の明日の神話について「この壁画を広島に置いてほしい」と考えてたみたいですね）とか坂本龍一とかになるのですかね？
U2は最近ツアーアカウントとギタリストのThe EdgeもTwitter使っているようですし、前述のオノ・ヨーコ、坂本龍一もアカウントもっていますよね、広島・長崎ともにバマ米大統領がプラハ演説で掲げた「核兵器のない世界」に言及している訳ですが、この発言主のオバマ大統領もTwitterを利用していて、フォロー返しはしてもらえなくともこのような世界的な著名人と１つの経路を我々がもっている事ってとてつもなく凄いことだよな…と感じつつ
絵や音など芸術面からのアプローチは異なる言語であってもその主たるメッセージの概要を相手に伝えるには有効ですから、先ほどのU2の例ではないですけどやはり日本の原爆体験の悲惨さをＩＴインフラを活用しながら自分たちの身近なところに居る人から世界的広さの範囲においても情報を伝播していくことは可能な時代な訳で、草の根運動は当然ありとして、外務省とかもこの手のキャンペーンにそれなりの税金投入検討して良いのでは？と思ったのでした。