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スキルによるスペシャリティは一過性のもの

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最近感じることは、ずっと世間でのオピニオンリーダでいる人は、特定のスキルはあるものの、そのスキルをベースにして、様々な新しいテーマへ対応することが上手であるスペシャリティを持っているのでは?ということです。その一方で、特定の事象で「xxの大家」という肩書きで世間に出ている人の中には、線香花火のように一瞬のきらめきはあるものの、一瞬にしてオピニオンリーダから滑り落ちる人もいます。特に大企業では、様々な事象に柔軟に対応していくためには、組織ごとのミッション規定が厳しく、自由にいろいろ新しいことで社外へのメッセージ発信することが困難であり、かつ会社の力で「xxの大家」という形をとるものの、あくまでも与えられた仕事であり、ベースとなる基本スキルが欠落したりしている場合が良くあります。このような場合には、単に一時的な情報優位性や(他の人が獲得できていない)スキルがスペシャリティと混同されています。
特に最近では、コンサルティング的要素は、どのような分野でオピニオンリーダになるためにも必要なため、先天的にスキルがあるか、後付でもスキルをつけていない限りは、単なる打ち上げ花火としての「xxの大家」になってしまいます。
オピニオンリーダとして世間で活躍している人たちの共通項は、特定の事象に造詣が深い、仕事のやり方に決まった自分の型を持っている、他の事に好奇心が旺盛である、という3つの要素だと思います。何のことはないように聞こえますが、例えば「仕事のやり方に決まった自分の型を持っている」というでは、どんな形でも良いわけではなく、整理学的に正しいことであったり、段取りが他人に明確に理解できるなど、様々な条件があります。また、「特定の事象に造詣が深い」ということであっても、ただ単に情報を持っているということでなく、本質的な部分をきちんと整理していて、かつ自分なりの論理を持って様々な事象に対して意見が言えるという状態である必要があります。
子供のように貪欲な好奇心と、非常に大人な論理的分析能力や自分なりの考え方、その両方が本物のスペシャリティとなるための条件だと思います。単なるスキルや情報によるスペシャリティは一過性のものでしかありません。

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