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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

御堂筋の彫刻に赤い服!?実は赤い服はモテ色なのです!

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皆様こんにちは。カラーコンサルタントRosaの山田美帆です。

先日、大阪市中央区の御堂筋でブロンズ製の彫刻19体に赤い服が着せられている騒動がありました。
赤い服は、それぞれの彫刻のサイズやポーズに合わせて着せられており、中には見える部分だけをうまく赤に染めたものなど、とても素人技とは思えない着こなしをしていたそうです。

面白いのは「なぜ赤だったのか?」という憶測が飛び交っていることです。
「傘地蔵の真似をしたのでは」や「還暦のちゃんちゃんこをイメージしたのではないか」や「映画の演出で大阪城を赤く燃やしたせいではないか」など、本当その発想力はすごい!

私が考えるには、そこまで深い意味はなく、ただ目立ちたかっただけではないかと思うのですが・・・

「赤」は遠くからでも目につく「進出色」であり、人の注意をひきつける「誘目性」の高い色です。だから多くの看板に使われてますよね。また赤は「自己顕示欲」が強い色ですので、存在を際立せたいものに多く使われます。
だから目立ちたい方、自己主張をしたい方は、どんどん赤を使ってくださいね。

「赤」はまた、私たちの体を流れる血の色でもあることから生命力の色でもあります。
人は赤を見ると、交感神経が刺激され、興奮状態になります。

2008年10月にアメリカのロチェスター大学の心理学者が、「もてたい女性は赤を着なさい」という趣旨の研究発表をしました。その理由は、生物学的なルーツによるもので、霊長類のオスは、発情期などで赤い色を見せるメスに発情する名残ではないかと考えたそうです。
赤い色を身にまとった女性には、どの色よりも、肉体的・性的魅力を感じた人が一番多く、お金も貢いでしまうそう。

ところがこの現象は女性のみならず男性にも当てはまるのです。
2010年8月に発表した同大学の調査によると、赤い服を着た男性は他の色と比べて、権力があり魅力的で性的魅力もあるという結果が出たそうです。
これもまた生物学的には、霊長類で赤はオスの支配力をあらわし、特に群れのボスに置いて強く表れるそうです。
確かに赤は古来から富や権力と結びつけられ、日本でも紫や赤などの色は権力の象徴とされていました。

だから皆様、異性にモテたければ赤い服を着ましょう!

私も明日からピンクをやめて赤にしようかしら(笑)ナイナイ(^^;

まあそういう意味で彫刻に赤い服を着せたとは思えませんが、彫刻自体を破損したわけではありませんので罪には問われないそうです。ただ「よくもまあこんなイタズラを考えたものだ」と思いました。
ただ作者や寄贈者にとっては、あまりいい感じはしなかったかもしれませんね。


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