オルタナティブ・ブログ > 山田美帆の「色で魅せるカラーマーケティング」 >

色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

「NEC LifeTouch NOTE 」のカラーバリエーション

»

誠ブロガーの皆様と同じく、先日私も「NEC LifeTouch NOTE のtouch & try」に参加してきました。
機能や使い心地に関しては多くの方が述べているので、私は「色の専門家」として、カラーバリエーションについて取り上げてみたいと思います。

LifeTouch NOTE は「バーミリオンレッド」「チョコレートブラウン」「ピアノブラック(NA70W/1Aは、ピアノブラックのみ)」の3色で展開されています。このような表現ではわかりにくいと思いますので、色を単体で取り上げてみると、「レッド」「ブラウン」「ブラック」の3種類の色から選べるわけです。
以前、「VAIO Eに見る色展開のルール」でも述べたように、まずはメーカーが商品の色として思い浮かぶのは、「白・黒・グレー」などの色身のない色みのない無彩色。そしてそれに「光の三原色」であるRGBを加えると売れやすい色を作ることができますが、このスマートブックに対しては全くこのルールは当てはまりません。

しかも今回はブラウンという、こういう少数色展開においては珍しい色まで入っています。NECさまに伺ったところ、このブラウンはデザイナーさまのこだわりが詰められているとか!?というのも、LifeTouch NOTEのターゲットはまずは男性、しかもエントリーユーザー向けではないので、基本色はブラックだそうです。そして他の2色はPCでも人気のあるレッドとブラウンを採用したとか。

特にブラウンは女性を視野に入れて作られているそうです。


CIMG9749.jpg

確かに女性で茶色を好む方は多いです。なぜなら茶色は大地や木の幹を連想させるため、私たちに安心感や温もりを与えてくれます。古くから人々に親しまれてきた色ですが、飽きも来ない色で落着きを感じさせます。
特にチョコレートブラウンやダークブラウンなどの濃い色は、クラシカルで高級なイメージを与えるので、使っている人を知的に演出してくれます。
それに茶色はおとなしい色なので、ほとんどのファッションと調和します。だからコーディネートを選ばなく、気軽に使える色なのです。

また、持ち歩くものなのであまり派手でもいけないということで、レッド、ブラウンのカラーバリエーションについてはマットの方が適しているだろうという判断をしたそうです。
確かに艶がないほうが、高級感のある洗練された仕上がりになっていると思います。

 

こちらのレッドに関しては男性に好まれる赤だと思います。


CIMG9750.jpg


実は女性の好む赤は紫がかった赤で、同じ赤でも色みによって男性と女性ではっきり好む赤が違うのです。


女性は色に魅かれる部分も多いので、次回バリエーションを増やすときは、是非女性向きの色をもっと増やしていただけると嬉しいですね。

 

P.S.先ほど、このブログを書いていると、突然、大きな地震に見舞われて驚きました。
ここ東京もかなり大きく揺れて怖かったのですが、皆様は大丈夫でしょうか?
まだ余震もありますので、皆様お気を付けくださいね。

 

 

 

 


 

Comment(0)