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新たな仕事に携わることになり、毎日新しい気付きを得ています。このブログでは、IT企業で働く入社5年目の中堅社員が、普段どのような事を考えビジネスと向き合っているのかを、最新トレンド情報や興味のあるサービスなども交えながら紹介していきます。

3Dプリンターを駆使した、世界に1つだけのオリジナルイヤホン

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image01.jpgイヤホンを長時間つけていると耳が疲れるし痛い、歩いているとイヤホンがポロリと落ちてしまう。そんなストレスが、OWNPHONESのカスタムイヤホンで解消されるかもしれません。

この形、どこかで一度は見かけたことがありませんか? ミュージシャンがライブで演奏するとき、よく耳につけている「イヤーモニター」です。

ミュージシャンを例にしますと、ライブ会場では客席にスピーカーが向いているので、自分の声やバンドの演奏がバラバラに聞こえたり、ハウリングが発生したり、観客の歓声で音が聞こえづらかったりします。でもイヤーモニターを使えば、テンポの一定化、音質の制御、歓声の収音の役割を果たせるため、ミュージシャンの最高のパフォーマンスをサポートしています。

ただ、プロが使うイヤーモニターでは、個人個人の耳の穴の形をとって、完全特注で作られるので、手間や時間、そして費用もかかり、手軽に手に入るものではないというイメージを持ってしまいます。OWNPHONESは一般向けのサービスということですが、完成するまでの流れが気になりますね。

1. 専用アプリケーションで自分の耳を撮影

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スマートフォンで専用のアプリーケーションをインストールして、自分の耳を撮影します。撮影したデータは自動的にOWNPHONESのサーバーに転送され、3Dデータに変換されます。

image03.jpgそして送られてきた3Dデータを基に、独自の3Dスキャニング技術を採用した3Dプリンターで製造します。

2. 好みのデザインを選択

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撮影後は、豊富な種類の中から、お好みのデザインと色をチョイス。

WS000005.JPG形や色、そして素材などを組み合わせると、1万通りのデザインが存在するとのことです。ここまで種類が豊富なら、他の人とデザインがかぶったりすることはなさそうですね。

3. 世界に1つだけのオリジナルイヤホンが誕生

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あとは完成品の到着を待つのみです。

完全特注品を作るとなると、いろいろと手続きなどが面倒そうと思いましたが、これだけ簡単なステップなら作ってみようかなという気になりますよね。

気になる価格は? 日本で買えるか不安

よく知られているのが「Ultimate Ears」のイヤーモニターですが、数十万円もするようなプロ向けのものだったりします。

Ultimate Ears Personal Reference Monitors

一方、OWNPHONESの価格は149米ドル(日本円で約1万5000円※)。日本に郵送することを考えても、2万円前後なので、良心的な価格帯となっています。
※2014年8月15日の為替レートをもとに算出しています。プレオーダー中の価格のため、通常販売の場合は価格が上がります。

1つだけ残念なのは、日本ではまだ販売していないこと。購入するには、kickstarterで注文し、日本まで海外配送する必要があります。

まとめ

補聴器など、医療系の製造に3Dプリンターが使われることがありましたが、一般的に誰もが利用するイヤホンで実現させたのはOWNPHONESが初めてとのこと。

3Dプリンターによって、個人個人の耳の形状を吸収し、フィットするイヤホンに本当になっているのだとしたら、それはすごく画期的なサービスですよね。是非試してみたいものです。

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