映画『ザ・ロック』と田村正和
TVで『ザ・ロック』という映画をやっていて、また観てしまった。このテの娯楽アクションが好きなんだよねー。とくに、ショーン・コネリーが出てるとなれば。ニコラス・ケイジもいい味で、ショーン・コネリーと丁々発止だしね。
VXガス搭載ミサイルでサンフランシスコを撃つと脅すために観光地となったアルカトラズ刑務所を観光客ごと占拠した海兵隊の英雄と軍人たち相手に、特殊部隊が潜入する。が、ほとんどが早々に殺され、残された生物化学兵器専門のFBIニコラス・ケイジとアルカトラズを熟知した脱走の天才ショーン・コネリーがたった二人で戦って解決するというお話。しかも、ショーン・コネリーは米国の闇、ケネディ暗殺の真相を含むフーバー長官時代のFBIの機密を握っているため幽閉されていたという設定。
ここで、60年代からスパイ映画ファンだった僕は、当然007を連想しているわけで、まるで数十年幽閉された007が老スパイとして復活したような錯覚に陥ることになり、当然それを当て込んで映画も作られている。こういうのが好きなのよ。
ところで、そのあと「スマステ」に田村正和が出ていた。相手が香取慎吾というのが何だが、田村の素のトークというのは珍しく、しかも長い。これも観てしまった。
田村は、ドラマの彼とまるで同じで、弟の田村亮も「家族と一緒にいても同じで、あれじゃ疲れるだろうと思うんだけど、それが素なのか、それとも演じているのか、僕にもわからない」というようなことをいっていた。
田村は、テレビなどをかなりよく観て、色々と判断しているらしいことがわかったが、何というか一種生真面目な職業意識なのかもしれない。しかも、大俳優の息子で映画に出てことごとく失敗し、TVで「育った」という彼は、相当色々と思い悩んできたんだなとも思わせ、かなりのプレッシャーと不安の中でやってきたのだと想像できた。
もちろん、どこかで役者が好きなんだろうけど、これからやりたい役はとか聞かれて「僕は、いつもこういうのをやってくれないかといわれてOK出すので、自分でやりたいというのはない。だから、そういう声がかからなくなったら、そろそろだし、もうやめてもいいかなと思っている」というようなことをいっていた。香取が「やめたら、何をしますか」と聞くと、即座に「何もしない」。プライベイトでも、ほとんど外に出ず、自転車で外出してもどうやら人目のないところを運動のために回るくらいで、趣味も読者以外にこれといってないようだ。
何か、面白い人だ。僕に取材させてくれれば、もっと色々引き出すのになぁ、とか思ってしまった(笑