走圏の身体イメージ
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これは何かというと、いわゆる小便器である。いや、そりゃ誰でもわかる。が、このところ僕はこのイメージでもって毎日練習をしている。含胸亀背、下端腰、提肛。まっすぐに上体を落とし、胸を含んで力を抜き、背は丸く、腰をまっすぐにして肛門を締めて上げる・・・・。「し」の字を立体化したような身体イメージか・・・・。その結果、僕は頭の中で「あ、あの便器みたいな感じかな」と思ったのであった。そして、このイメージは中国陰陽思想で考えられるところの、ゴゾウロップを包み、気が巡る道を形作る「容器」のスタイルに似ているのである。違うのは、小便器の場合、その底の穴から水を流し落とすのであるが、我々の走圏練習では、そこを提肛で締めて、ちょうどこの便器の底を受け皿にしてエネルギーを貯め、丹田を練る、という点だろうか。気血を集めるイメージを作るときにも、僕はこんな「器」を思い浮かべているんである。こういうビジュアル・イメージを作れるかどうかも、僕のようなイメージ人間にとっては練習の効率に関係するんである。
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