何があっても前進をやめない日本は明るい
投資家のバフェット氏の投資信念は、「割安な優良株への長期投資」という正攻法。この戦略で、米国を代表する富豪になりました。
来日中のバフェット氏が記者会見している様子が、2011/11/22の日本経済新聞の記事『投資家バフェット氏、福島の工場視察、「日本投資、魅力薄れず」』で紹介されています。
この中で、日本の将来について、投資家の視点で「将来は明るい」と述べています。
---(以下、引用)---
「日本は何があっても前進をやめない国だと改めて確信した」
バフェット氏は間接出資する超硬工具メーカー、タンガロイ(福島県いわき市)の新工場完成式に出席。「(東日本大震災から)9カ月足らずでここまで回復できるとは思っていなかった」とも語り、復興に向けた日本の取り組みを称賛した。
(中略)
「(オリンパス問題は)大きな驚きだったが、こういうことは米国でも欧州でもどこでも起こる」
オリンパスの損失隠しについては米エンロンの粉飾事件などを引き合いに出し、冷静な見方を示した。オリンパス問題も「日本企業への投資判断を変えるには至らない」という。
---(以上、引用)---
一方で欧州危機への見方は厳しく懸念を表明するとともに、米国の所得・資産格差にも懸念を表明し格差是正が政策課題になる、と述べています。
ちょうど、ライフネット生命保険社長の出口さんも、「出口治明の提言:日本の優先順位」で、「私見では、発展著しいBRICS等の新興国を除いて、先進国、すなわち、日・米・欧の3極の中で考えれば、日本が一番安心できると考えていいと思われる」として、以下のように中長期的視点を述べておられます。
・欧州(EU)の危機は1つの中央銀行に対して17の政府・財務省が対置する構造問題に起因。10年単位の時間を要し、ギリシャ離脱するという「不確実性」シナリオも依然として捨てきれない
・アメリカは大統領選挙の結果如何によっては、また戦争を始めるリスクも決してゼロではない
・日本には「不確実性」シナリオが生じる余地がほとんどないように思われる。最大の構造問題である少子高齢化と財政再建は、大変な問題であるが、少なくとも「不確実性」はなく予測は可能である。予測が可能であれば対策も立てやすい。
同じ日に、二人の賢人が同じことを述べた記事を拝読。
元気が出ました。
現実を受け止めて、楽観的に行動したいものです。