悪口へ対処するための処方箋
宋文州さんのメルマガはいつも心に響きます。
例えば、「悪口という肥やし」というメルマガ。こちらで記事を読むことができます。
一部引用します。
---(以下、引用)---
リーダーシップの本質はビジョンを持つことよりも、実行の際の抵抗に抵抗する意志と覚悟です。悪口は抵抗勢力にとって最も安価な抵抗手段です。これに左右されては何も始まりません。
鈍感になるのでもなく、耐えるのでもなく、風景のように受け入れ、情報収集や自己反省に利用するのです。この「悪口を肥やしにする」ことができれば、人間は豊かで強くなりリーダーシップも自然に身に付きます。
---(以上、引用)---
勇気が出て、そして共感する内容です。
おそらく、悪口を言っている本人は、悪口を言っているつもりはなく、正論を言っていたり、ちょっとシニカルな意見を述べるクールな自分を装いたい、という気持ちなのかもしれません。
あるいは、その人なりの真実があり、本当に怒っているのかもしれません。
しかし私も、悪口を言われたり、ソーシャルメディアや2ちゃんねる等で見ず知らずの人から誹謗中傷を受けると、「肥やしにすべき」と思いつつ、結構落ち込んだりしています。
私などよりもはるかに高名なアルファブロガーでも、ネット上での中傷で傷つく人は多いようです。
考えてみれば、当り前です。
たとえ誰でも知っているような有名なブロガーでも、中身は同じ生身の人間。普通に悪口や中傷を言われて傷つくのは当り前のこと。耐性が強い訳ではないのです。
悪口を言われて冷静さを保つのは、難しいことですが、対応策はあると思います。
たとえば隣の人から見ると、他人に対する悪口は、結構冷静に見えているものです。
ですので、悪口を言われたら、まず近くの人に正直な気持ちで話してみるのはいかがでしょうか?
結構冷静な目でアドバイスをくれて、より的確な対応が取れることが多いように思います。
あるいは、アドバイスがなくても、ただ話すだけでもいいかもしれません。
人間は弱いもので、自分で全てを抱えずに少し周囲に愚痴を言ってみることで、救われることもあるのではないかと思います。
そして、宋さんがおっしゃるように、悪口を「肥やし」に出来れば、それは本当に素晴らしいことだと思います。
ライフネット生命保険の出口社長も、
『自分はここまで知っている』と宣言するには、『ここまでしか知らないのか?』という批判を受け止める覚悟が必要です。
でも、批判を受けたら、学び直せばいいだけですね。
こうして、競争力を高めることができる。まず、『競争したい』という意思表示が必要なんです。
とおっしゃっています。
批判を前向きに受け止められれば、理想ですね。
追記:実は、このエントリーは、震災前にドラフトしていたものです。3月12日にエントリーしようと用意していました。落ち着き始めたので、見直して書くことにしました。