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1分と10m

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一昨日、オルタナ&朝カフェ仲間の大木さん坂本さん方波見さん永井千佳さんと飲んだ際に、お話しした話しです。

 

昔から、私はスポーツはまるで苦手で、運動もしていませんでした。

しかし、35歳頃からちょっとふくよかになり始めて、「30代のうちに対処しておかないと、ちょっとヤバイことになってしまう」、ということで、30代中頃からジョギングを始めていました。

なにごとにも凝り性な性格のためか、半年後にはハーフマラソン(2時間半)、1年後にはフルマラソン(5時間20分)、と順調に完走しました。

ジョギングのいいところは、練習を続けると、必ず長距離を走れるようになることです。

結果が必ず出るのですよね。

スピードはなかなか上がらないものの、これも着実に改善します。

 

ということで、2年後は無謀にも80Km・制限時間11時間のウルトラマラソンに出場しました。

富士五湖を順に回る、というマラソンです。

結構アップダウンもあって、きついコースでした。

40Km地点までは走り続けることができました。

40Km地点で5分ほど休みました。

普通のマラソンならここで終わりですが、距離的には、これでまだ半分なのですよね。

40Kmを超えてからは歩きと走りを交互に入れるようになりました。

65Km地点からは雨。

5月でしたが、富士五湖周辺は、結構冷えます。

途中の休憩所で提供される普通のうどんとか豚汁の旨かったこと。

身体が欲しているのですね。

ほぼ一定ペースで走ったり歩いたりしているので、50Km地点のあたりでゴール時間がだいたい予測できます。

計算上は、制限時間にちょっと間に合わない、という感じでした。

でも、身体はそれ以上のスピードで動けないのですよね。

最後の78Kmから80Kmの2Kmは、あとのことを忘れて猛ダッシュ。

ゴールのトラックに入った時点で10時間58分。

トラックを走っている間に11時間になり、ゴールしたのは11時間1分。

ということで無事完走したのですが、制限時間を1分オーバーしたので、完走証はもらえませんでした。

40Km地点の休憩を1分早く切り上げていれば、...等は、あくまで結果論。

まだまだジョギング初心者。

当時の実力だったのでしょう。

 

翌朝、宿泊先の河口湖の旅館から自宅に車を運転して帰りました。

しかし、全身が筋肉痛で大変なことになっていました。

普通のフルマラソンの場合、翌日は足全体が筋肉痛になります。

しかし、ジョギング経験2年の初心者だったためかもしれませんが、80Kmという距離は、次元が全く違いました。

全身が熱を持っているのですよね。

私の場合、40Km過ぎから速歩をかなり入れたのですが、腕を振ってスピードを出していたので、腕だけでなく、それこそ指の先まで、かなり痛い状態です。

全身の筋肉が再生中のためか、猛烈にタンパク質が欲しくなり、自宅近くまで来て、回転寿司屋を目指しました。

駐車場に車を止めて、寿司屋の入り口まで10m。

この距離の長いこと。身体全体を左右に揺すりながら、足を引きずって入り口までなんとかたどり着きました。

「早く寿司を!」と思って入ろうとすると、開店まであと1時間との表示。

...帰りの10mの距離が、長かったこと。

身体が「すぐ寿司を食べたい」状態で、お預け状態になってしまったので、結構辛い状態でした。

 

一つよかったことは、このウルトラマラソンを走ったことで身体の筋肉が強化されたようで、スピードが上がりました。

この半年後のフルマラソンは4時間15分。

翌年のハーフアイアンマン(トライアスロン)の最後のラン20Kmは2時間で走れるようになりました。

 

ちなみに、12年前の出来事です。

今は時々しかジョギングしておらず、ちょっと走るだけで筋肉痛になるていたらくです。(苦笑)

 

 

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