『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまで(7):プロトタイプ作成 (09年3月)
『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』が生まれるまでの経緯を連載でご紹介しています。連載バックナンバーは、こちら。
構成と方針がほぼ固まったところで、完成イメージのプロトタイプを作ってみよう、ということになりました。出版社内の企画書で添付資料になりますので、とても重要です。
まず、改めて各章のタイトルを作ってみました。
既に各章単位で、部品として大まかにデザインしているのですが、、これをどのような考え方で構成するか、がカギです。
本書は全部で大枠で4つの大きな章に分れ、大きな各章が4つの小さな章に分れます。つまり、合計16の章があります。
全体の流れの中で、それぞれの章のタイトルが違和感がないように揃えるのは、意外と難しい作業です。
また、各部分で何を書くのかを明確に決めておかないと、タイトルが付けられません。
このため、各章の構成やキーメッセージ、ストーリー展開まで細かく考えて想定しながら、考えていく作業になりました。
女性言葉にしたタイトル(「どうして....なの?」とか)にすることも検討しました。しかし、女性雑誌の見出しをよく見てみると、女性言葉はほとんど使われていません。女性は意外と女性言葉を使っていない、ということが分かりこの案は取り止めました。
色々検討した結果、ストーリー展開がよく分るように、タイトルを構成する方向性で進めることになりました。この際、下記の方針を決めました。
・「アレ?」という意外性あるタイトルよりも、ストーリーの流れが分かるタイトルにする
・読まなくても結論が分かってしまうタイトルは避ける
・退屈なタイトルは避け、興味が沸くようなタイトルにする
ここの見出しの部分はかなり時間とワークロードをかけました。
しかし、全体のストーリーを決める上で、非常に重要な骨格となりました。
ここの部分に十分に時間をかけたことで、全体に流れを作ることができたと思います。
さらに、4-2章「価格」の章を実際に書いてみました。
当初の企画の通り、主人公と叔父の会話で進む形にしました。
最初に設定を決めていたこともあり、順調に書き進むことができました。
出来上がったものを改めて見直し、冗長な会話部分の一部を解説部分に回したり、会話の全体の考え方の流れが把握できるようにシンプルなものに書き直したり、と調整を行いました。
10月下旬の企画開始から5ヶ月目、このように本書の全体像が徐々に出来上がってきました。