一部の意見は案外強い、が....
世の中の一般的な傾向として、最近、一部の意見に大きく反応する傾向が強くなっているように感じています。
このことは、私自身もブログを書いていて感じています。
実際、「あえて指摘する程のことではないが、この書き込みはxxxxを侵害している可能性がある」というご指摘をいただき、リスク回避のために書き込みを修正したことがあります。(このご指摘自体については、私自身全く認識していなかったことなので、感謝しています)
一方で、この私の対応に対しては「誰も迷惑を受けた訳ではないのに...」という反応もいただきました。
このように、リスク回避のために一部の意見に対しても大きく反応する傾向は、企業でも同様ではないでしょうか?
ネットが普及する前、個人が現在程情報発信力を持っておらず情報の非対称性も存在していた時期、一般的な傾向として、企業は消費者一人一人の反応に対して、現在ほどセンシティブではなかったように思います。
ネットが普及する過程で、個人が情報発信力を付け、かつ情報の非対称性のバランスが崩れていることを見誤った企業と消費者の間で、様々な事件がありました。
ネットが社会のインフラとして定着した現在、情報の非対称性が非常に小さくなり、情報発信力を増大させた個々の消費者に対して、企業は過剰反応しているように感じます。
社会一般でも同様の現象が起きているように思います。
今まで世の中の多くの人達が知りえなかったマイナーな意見が、ネットによって多くの人々に伝えられるようになったこと自体、素晴らしいことであると思います。
しかし一方で、過剰な状態は、時間が経過するうちにバランスを取って均衡状態に落ち着いていくのも、世の中の流れです。
今後、何らかの形で揺れ戻しがあるのではないでしょうか?