代替案を提案するサン・マイクロシステムズ
昨日行われたブロガーズ・ミーティング@Sun用賀に参加しました。ブロガーズ・ミーティングに参加するのは今回で3回目です。
今回、ご紹介いただいたのは、高橋さんによるSunのビジョン、白川さんによるSun Rayの紹介、夏目さんによるサンのプロセッサー戦略と最新サーバーの紹介、もう一人の高橋さんによるRFIDソリューションの説明とデモでした。
"The Network is The Computer"というビジョンを掲げるSunならではのユニークなソリューション群でした。
例えば、サーバー上にあるクライアント環境を、ダム端末のThin ClientであるSun Ray Virtual Display Client上でICカードを差すだけでどこにいても再現できるSun Rayも、ネットワークとコンピュータの融合を究極まで進めたものです
また、「何故SunがRFID?」と思い勝ちですが、"Everything of value connetced to the network"ということを考えると、必然の帰結なのかもしれません。そのためにSeeBeyond社も買収したとのこと。
サーバーに力を入れているのも、"The Network is The Computer"というビジョンを進めるためには大容量のサーバーやデータセンターなため、ということです。
一方で、Disconnected環境は現在でも残っています。例えば、私は通勤途中の電車の中や、移動途中の喫茶店の中でノートブックPCで作業をすることが多いのですが、現在のSun Rayはこの環境では使えません。しかし、ある意味割り切ることで、全ての顧客には対応できないけれども、特定のニーズを持っている顧客にはピッタリとハマる、そんな尖ったソリューションを提供なさっていると思いました。
ネットワーク+コンピューティングという一貫した技術的なアプローチでソリューションに取り組み、顧客に代替案を提案しようとしている姿勢が印象的でした。この観点では、IBM, Oracle, Microsoft, HPといったベンダーと明確に棲み分けが出来ているのではないでしょうか?
ところで、サン・マイクロシステムズの用賀オフィスに伺ったのは今回が初めてです。用賀駅と地下で直結していて便利な場所ですね。
会議が行われた26階のオフィスからは、はるか先に都心の高層ビル群が一望でき、周囲には視界を遮る高層ビル群は一切ありませんでした。
高橋さんがおっしゃる、「ウチは代替案を提案する会社」という言葉を象徴するような立地だと思いました。オフィス環境が社員の発想を促すということなのかもしれません。
今回のミーティング開催にご尽力いただいた高橋さん、サン・マイクロシステムズの皆様、ITmediaの皆様、ありがとうございました。