嗚呼、手段と目的のはき違い
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世の中には、手段と目的のはき違いが非常に多いのではないでしょうか?
例えば、広告をうつことは目的ではなく手段です。
言うまでもなく、広告の目的は、広告を通じて市場のブランド認知を高め、あるいはセールスリードに繋げてビジネスを獲得することです。従って、広告やマーケティング・プログラムは、おおもととなるビジネス戦略としっかり連携したものでなければなりません。
例えば、「とにかく選挙に勝たなければならん!!」と叫ぶ政治家もそうです。
国民の立場からの意見ですが、選挙に勝つことは自分の政治理念を実現するための手段なのではないでしょうか? もちろん選挙に勝たなければ何も出来ませんが、「選挙に勝つ」ことを目標と考えるのは、これも手段と目的のはき違いであるように思います。「この国をこのように変えたい」という理念が目的なのではないでしょうか?
手段がいつの間にか目的と入れ替わってしまい、その手段を完璧にしようと日々まい進してしまう。
私達はこれを他人事として笑えるのでしょうか?
IT業界でも、同じことが起こっているような気がします。
企業の目的は、顧客の創造を通じた自社ビジネスの拡大です。
この観点から考えると、IT企業の目的は、ソフトを売ることでも、ハードやサービスを売ることでもありません。
それらは手段です。目的の達成のためには、手段を変えることも必要です。
オープンソースやSaaS等、非常に多くの様々な要因でIT業界は現在激変期を迎えています。
今だからこそ、何が目的で、何が手段なのか、我々一人一人は、しっかり見極めていきたいものです。
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