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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

Beautiful Code

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大学時代の授業で、今でも覚えているものの一つは、Communications of the ACM (CACM)に掲載されていたプログラミングに関するJon Bentleyのコラム Programming Pearlsを毎回読んで議論するというものでした。このコラムは、一冊の本にまとめられ、日本語訳「珠玉のプログラミング」も発売されています。プログラムを書くということがいかに刺激に満ちた作業であるかを教えてくれた名著でした。

そして、昨年O'reillyから、30名を超える開発者・研究者が美しいコードとは何かをコラム形式で語る"Beautiful Code" (Andy Oram and Greg Wilson 著)という本が刊行されました。今年の4月には、日本語訳「Beautiful Code ビューティフルコード」も発売され、日本語で手軽に読むことが出来るようになりました。すでにブログなどで紹介されていますが、私は、やっと先週、休暇先の北海道でやっと中身に目を通す時間がとれたのでした。

Programming Pearlsは、1人の著者によるコラムでしたが、Beautiful Codeでは、それぞれの著者がそれぞれの思いを語っており、題材も多岐にわたっています。Programming Pearlsの作者であるJohn Bentleyも、1つの章を担当しています。Programming Pearlsでも紹介されているクイックソートを題材にしたものであり、両者を合わせて読むと、より示唆に富んだストーリーになります。

もはや、ソート関数はライブラリとして提供されるものであり、自分でコードを書く人はあまりいないのかもしれませんが、簡単なアルゴリズムであるソート関数にも、色んな設計思想と美学があることに改めて驚かされます。

私自身は、スーパープログラマではないのですが、このような本を読むのは大好きです。自分の書いた物にはそれぞれ美学があり、それが結局は絶対的な価値を生んでいるのを目の当たりにすると、それがコードであれ、予算獲得のための企画書であれ :-) ささやかでも自分の美学が大事なのだ思えるからです。

たくさんの名言に満ちたBeautiful Codeですが、一番印象に残った言葉は、やはりJon Bentleyの「コードを削ることで機能を追加しなさい」(第3章)でした(この章、The Most Beautiful Code I Never Wroteというタイトルでこれまた刺激的)。 コードでこれを実現することは私には出来ないかもしれませんが、いつかどこかで応用してみたいと思っています。

珠玉のプログラミング

Beautiful Code ビューティフルコード

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