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超一等地なのに空き地(ネット編)

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都心のめちゃくちゃ便利な場所で地形もよい超一等地なのになぜか使われていない土地ってたまに見ますよね。地主さんが嫌儲主義(笑)なのか権利関係が錯綜しているのか、長い間土地建物が使われていないことで、尋常ではない雰囲気になっている場所もあったりします(碑文谷ダイエーの近くにそういう場所がありましたが今はどうなっているのでしょうか?)

限られた資源である不動産の有効利用という観点から言うと実にもったいない状況です。

さて、サンマイクロシステムズが2年前に始めたグリッドベースのユーティリティサービス(今風に言えば、IaaSのクラウドサービスですね)が凍結状態になっているというニュースがありました(ソース)。そのドメイン名がnetwork.comです。これはかなり価値のあるドメイン名ででしょう。今、このドメインにアクセスするとサービス停止中とのメッセージが表示されるだけになっています。

これは、まさに超一等地が空き地になっているのと同じ状況では?いっそのこと、このドメインの権利は売ってしまった方がサンの財務的には良い結果をもたらすのではないかと思います。一般に、インフラの提供ビジネスを行なっている企業がそのインフラを使ったサービス提供ビジネスを行なうのは難しいことが多いからです(自らの顧客と競合することになりますからね)。

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