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中山信弘先生の「著作権法」はまだ届いてませんでした

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先日Amazonから家に届いたと書いた中山信弘先生の新刊「著作権法」ですが、帰国してみると届いていたのはだいぶ前に注文していた別の商品でした。「著作権法」も納期上はそろそろ届いてもよいはずなのですが。今週の金曜日から「夏休み」で海外なので、出発前に届くと飛行機で退屈しないのになどと思っています。ところで、中山先生ですが、文化庁の文化審議会著作権分科会において、著作権侵害の非親告罪化について以下のようなコメントをされています。

「特許法などは既に非親告罪となっているが、特許権は一部のプロだけが関係するものであるのに対して、著作権は日本国民全体の問題になってきている。語弊 があるかもしれないが、厳密に言えば著作権侵害をしたことがない人はおそらくいないだろう。国民のすべてが何らかの形で侵害に関与しているという状況で、 著作権侵害を非親告罪として良いのかといった点については、これから慎重に議論していきたい」

こういう話は、それなりに著作権について考えている一般市民なら誰でも感じていることでしょう。しかし、こういう真っ当かつ本音の意見を公の場でちゃんと言ってくれる第一人者の存在というのは貴重だと思います。「著作権法」が届くのが待ちきれません。

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