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2015年 東南アジア インターネット広告ビジネスの動向

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久しぶりのブログ更新となります。

2015年の東南アジア、インターネット広告市場を一言で表すと「急成長」だと思います。2012年の5月より本格的に東南アジアにベースを移し、3年以上こちらでビジネスをやっておりますが、特に2015年は全体的に市場が盛り上がってきたのかなと感じております。もちろん、一言に東南アジアといっても国によって成長スピードに差はありますが。

各国の私の見解を簡単に表してみました。

■シンガポール
法人税率も低く、キャピタル・ゲイン、配当税もかからないタックスヘイブンですので、東南アジアのHQを置く場所として捉えられることが多い。東南アジア全体予算をシンガポールで持っている会社もあるので、それを取れれば結構インパクトはでかい。ただ、シンガポール国内向けのマーケットは大きくないし、伸びしろもそこまで期待出来ない。

■インドネシア
東南アジア1ポテンシャルのあるマーケット。人口が多く、平均年齢も若いので今後デジタルにどんどん予算が流れてくることが予想される。2015年は前年比とくらべてかなり市場が伸びたかなと感じてます。

■ベトナム
インドネシア同様ポテンシャルのあるマーケット。ただ、ローカルのプレイヤーが多く、技術力もそこそこある。ネット広告のベンチャー企業も多く、マーケットとしては面白い反面、外資企業の参入障壁が高い。そういう意味でいうと少し中国に似ているかな。

■フィリピン
上記の2カ国同様ポテンシャルのあるマーケット。ベトナムとは逆でローカルのプレイヤーは少ない。というのもフィリピン人は皆英語が堪能なので、海外のものを使う傾向ある、ネットにおいてもグローバルトラフィックの割合が高く、Google、Facebookの存在感強し。

■タイ
現時点のマーケットサイズだと東南アジア1,2を争う大きさだと思います。日系ブランドも強く、比較的日本企業が参入しやすいマーケット。ECやゲーム企業も結構進出していて、ローカルでもいくつか強いプレイヤーが存在します。ただポテンシャルでいうと上記の3カ国と比べると大きくない。

■マレーシア
タイ同様、現時点のマーケットサイズとしては大きい。
かつマレーシア人はマレーインディアン、マレーマレー、マレーチャイニーズと大きく3つに分けられるため、いろんな文化が混ざり合っていて面白い。ローカルのプレイヤーでいうとInnityはマレーシア本社。税制的にも恵まれていて、シンガポールと並んで東南アジア本社に置く拠点としてもあり。ローカルマーケットもそこそこ大きいので面白い。

上記主要6カ国ですが、各国ともにインターネット広告市場は2015年はかなり成長したのかなというのが私の感覚です。

また、年末ということで我らMicroAdの2015年の東南アジアでのインターネット広告ビジネスを振り返ってみます。

2013年にベトナムにおいて営業開始以来、2014年にシンガポール、フィリピン、インドネシア(DSP事業)での拠点立ち上げをやってきました。
そして2015年3月にタイ法人の立ち上げ、そして12月にはマレーシア拠点の立ち上げと気づけば管轄拠点も6カ国に。

私個人としてもMicroAd本社の取締役と同時に東南アジア6カ国の代表を務めるなど、入社以来最も多忙な1年となりました。上記の東南アジア6カ国に加えて、日本と毎月7カ国を回るスケジュールも既に慣れてきました笑 少しはスーパーサイヤ人化してきたんじゃないかな笑 また海外のデジタルマーケティングのイベントにスピーカーとして呼ばれることも多くなり、2015年は2ヶ月に1回はどこかでプレゼンやパネルディスカッションをしていました。英語でのプレゼンも徐々に慣れてきました。

https://www.youtube.com/watch?v=WfvC_3GgHW4
こちらクアラルンプールの東南アジア最大級のデジタルマーケティングのイベントでプレゼンした時の動画です。

その結果、2015年は当初の予算に対して売上、営業利益とも300%強の大幅達成となりました。東南アジアのネット広告市場においては最大級の規模になったと思いますし、全拠点にて年間通して黒字化出来たこともとても良かったです。この3年で日系で1番ではなく、その東南アジアのネット広告市場において最大規模まで成長出来たことは本当に自信になりました。
国別で言うと、ベトナムはコンスタントに成長出来ましたし、インドネシア、タイはまさに爆伸び、シンガポールもいくつか大きいキャンペーンを獲得し堅調、フィリピンは数多くの日系企業が苦戦している中、コツコツ売上を上げることができ、安定的に収益を上げることが出来ました。またマレーシアに関してもこの12月から営業開始しておりますが、非常に優秀なメンバーも入社し、幸先良いスタートです。

本社の皆も社外の皆様にも誰もの予想を上回る成長が出来たのは、まさに各拠点で優秀な社員が圧倒的なパフォーマンスを出してくれたからだと思います。
各国のカントリーマネージャーは特に優秀で、本当に信頼しています。とにかく皆が数字にコミットし続けた結果だと思います。東南アジアの社員には心底感謝してます。やはり大前研一も言ってましたが、これからは「人、物、金」ではなく「人、人、人」なんだなって。とにかくうちの東南アジアには圧倒的にとがったメンバーが多い気がします。ここぞという時の瞬発力がとても高く、最近は持久性も付いてきているので最強だなと笑 自慢の組織です。

また今年の東南アジア全社員の社員旅行はモルディブに行けたことも良い経験となりました。社外の皆様にはモルディブは新婚旅行で行くところで、社員旅行で行くなんて聞いたことないと言われましたが、大幅に予算を達成し、皆でモルディブでパーティーすることが出来ました。本当にバブリーですね笑 毎年恒例のSEA All handsはモルディブで出来れば最高だなと。

本当にシンプルに事業成功させて、お金稼いで、社員とそれをお祝いするだけでこんなに幸せになれるんだと改めて感じた1年でした。東南アジア4半期総会の最後のパーティは毎回楽しくて、いつも最後は余韻に浸ってます笑

ということで今年は最高に良い一年でしたので、来年の今頃も今年は最高だったと言えるように引き続き精進していきたいと思います。

最後に、海外事業好調のため、引き続き日本人、国籍問わず、海外でガッツり勝負したい方募集中ですので、興味がございましたらお声がけいただけると嬉しいです。

今回のブログ記事は少し内輪話になっちゃいましたが、お許しくださいませ。

KOSUKE SOGO

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