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プログラミングでメシが食えるか!?

仕事とプライドの関係

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このところ、仕事関連の話題をほとんど書いていませんでしたが、趣味ネタと違い、仕事ネタは難しい面がいろいろとあるのです。

例えば、お客さんやパートナーさんとの内容は、一般的にも面白い内容があったとしても、まず書けませんし、社内での内容も下手に書くとメンバーが読んで変に意識してしまうこともあるものです。いっそのこと関係者は読めないという公開方法があればどれだけ気が楽に書けることか・・・。

ということで、本当は書きたいことがいろいろあっても、なかなか書けないのでした。

そんな中、最近、少し考えたことを書いてみましょう。

皆さんが仕事をする上で、一番重要だと考えることはなんでしょう?

仕事ですから、収入がなければ何もかもが始まりませんから、お金のことかも知れませんし、仕事自体のやり甲斐と考える人もいることでしょう。

でも、実は「プライド」という人がとても多いのではないかと感じています。

もちろん、自分から「プライドだ」という人はほとんどいないと思います。ところが、会話をしていくうちに、一番譲れないところが実は「プライド」というように感じることがとても多いのです。

いろいろな相談事をしていて、例えば「そこはメンバーに花を持たせてあげれば上手く回りますよ」と言うと、「彼がやったのではなく、私がやったのだ!」と言い返されたり、あるいは、「そんなことは些細なことなのだから、受け流しておけば?」と言うと「それができないから困っているんです」と。本当はもっと具体例があるのですが、あまり書くと読んだ人が「私のこと?」と取られそうなので・・・。書いている方は全然ある事象のことを具体的に思いながら書いているのではないのですが、読む方はいろいろの受け止めますからね。

仕事で一番やっかいな問題は、なんといっても人間関係でしょう。好きだ嫌いだはもちろん、信用できるかどうかなど、引っかかる点がとても多く、なおかつ、人間関係なしの仕事はまずないから困ったものです。人間関係での問題の根本は、「プライド」なのではないかと私は考えています。プライドがあるから、「ああ言われて頭に来た」「きっとこう思われている」などと、気になるのでしょう。仕事の実務で問題になるような信頼面などの人間関係は無視できませんが、感情的なところははたしてどれだけ重要なのかは疑問です。しかも、優秀な人ほど「プライド」が強い傾向というのが困ったところです。

どうやら、そんなことをいろいろ考えていると、私が他の多くの優秀な人とお付き合いしながら仕事ができているのは、私が優秀ではないおかげで「プライド」が低いというかほとんど気にしていないからではないかと思えてきました。私の他人への無関心さは何時の頃からか覚えていませんが、人間関係においてはとても「冷めている」と言われます。もともと、自分が他人から干渉されるのが苦手ですから、当然人にも干渉しません。他人がどう言おうとほとんど気になりませんし、どう思われているかなども気にしません。仕事面でも、任せたら本当に任せきりますし、求められなければ干渉しません。まあ、冷めているのでしょう。その代わり、誰が苦手とかいうこともありませんし、手柄も全部相手に持たせてあげていると思います。

私にとって重要なのは、仕事が上手く回って関係者が皆幸せになれることです。自分のプライドなど優先度ははるかに下です。多くの人がそうだろうと思っていましたが、実はそうでもないと最近思うことが多いのです。おかげで私は優秀な人と一緒に仕事をしても感情面などでぶつからず、うまく取り持っていけるのだろうと気がついたのでした。

まあ、世の中いろいろな人がいるおかげで、面白くもあり、新しいものも生まれていくわけです。プライドが高い人がすばらしいものを生み出すことも多いでしょうけど、そういう人だけだとギクシャクして要らぬところでぶちこわしてしまったりすることもあるのを、私のように感情的に冷めた人が取り持てることもあるのでしょう。争いごとは苦手ですので、意地でも仲裁します。意外とこういう能力は社長という役割に合っているのではないかと最近思うのでした。

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