万年筆は線幅・濃淡を楽しむペン
最近万年筆ネタばかり・・・と思うかも知れませんが、天気も悪く、サイクリングにもなかなか行けないので、こんな時には他の趣味。ちょうど万年筆を買ったり、「萬年筆研究会【WAGNER】」に参加してみたりして、盛り上がっているときには、そのネタでとことん書く方が面白い内容になるだろうということで、気にせず書きます。
息子のKakuno用にパイロットのコンバーターを注文しておいたものが届いたので、装着。Kakunoは安いのに作りは本格的で良いですねぇ!まあ、コンバーターはとってつけた感じであまり好きではないのですが。
ついでに息子にモンブランも試し書きさせてみました。「Hello」を3つ書かせたのですが、いかにも書き慣れていない感じの文字ですねぇ・・・。これだから英語の成績が悪いのです。。まあ、それはともかく、Kakunoは細くて硬いです。息子のKakunoはFですね。ほぼしなりません。これはこれで普段使いには良いでしょうし、万年筆に慣れていない人には違和感なく書けるのでしょうけど、本当の万年筆の楽しみを味わえない気もします。
モンブランで比較してみると、おそらくMくらいのポイントがついた1950年代の146は柔らかいので線幅をかなり変化させることができます。EFの1970年代の149も多少はしなりますが、ペン先の大きさのおかげかも知れません。1997年購入の144はMだったと思いますが、硬いです。
ペン先が柔らかい方が、カリグラフィー的に線幅に変化を持たせながらノンビリ書くととても楽しく書けます。
一方、筆記体でさらさらと書くような場合は、ペン先が柔らかいと力加減に気を使いますし、硬い方がスイスイ滑らかに書けます。個人的には、スイスイ滑らかに書くだけなら水性ボールペンなどでもあまり変わらない気がするので、やっぱり万年筆らしく強弱によって線幅や濃淡に変化をつけられる方が楽しいですね。
私が英語というかアルファベットをスラスラと書けるようになったのは、高校時代に英語のレポートを書きまくったからです。定期テストで「(平均点−自分の点数)/10」回教科書のテスト範囲を書かせられたのですが、私の場合は毎回レポート用紙2〜3冊。英語の先生から「小俣の分量だと万年筆以外では無理だから、親に話して万年筆を買ってもらいなさい」と言われたのでした。当時は滑らかな水性ボールペンなどはありませんでしたし、ドクターグリップのように指に優しいペンもありませんでしたので、筆圧をあまり書けずにスラスラ書ける万年筆しか選択肢がなかったのです。たしか父が持っていた国産万年筆をもらって書いた気がしますが、その万年筆はどうしたことやら・・・。まあ、それだけ定期テストが終わる度に書くとアルファベットがとても上手になったのでした。テスト前に書けばテストの点も良かったのでしょうけど、ぐれていた時期でしたので。。
息子には、コンバーターを使えばインクはボトルからいくらでも補充できるし、インクを吸引したりするのは楽しいから、どんどん書くように言いました。英語が上手に書けるようになったら、もう少し本格的な万年筆をプレゼントすると、と。書かないと単語も覚えませんからね。
天気が悪い日や、仕事で疲れて帰った後に、お気に入りの万年筆で書き心地を楽しんだり、分解・メンテナンスを楽しんだりするのも良いものです。