子供の思い通りにさせないこと
今朝、当社メンバーから出産の報告が入りました。皆から「おめでとう!」のメールが飛び交っていましたが、子供の誕生は人生の中でも、もっとも大きなことかもしれませんね。
私も二人の子供に恵まれました。あっという間に大きくなりましたが、今でも二人それぞれの誕生の瞬間の様子は鮮明に思い出せます。
子供が生まれたときに父から言われたことを書いておきましょう。
「子供の思い通りにさせないこと」
子供はペットやぬいぐるみではありません。かわいがれば良いというものではないのです。可愛い赤ちゃんだと思っていても、どんどん成長し、学校などの集団生活、そして社会に出ていかねばならないわけです。人生、思い通りにならないことばかりということを、物心つく時点からしっかりたたき込まないと大変なことになるのです。「三つ子の魂百まで」と言われますが、三歳までの間にしっかり躾ができるかどうかは、その子の人生を大きく左右するのです。
街で小さな子供が、泣きながら我が儘を言っている光景をよく見かけますが、端から見ても親の顔色をうかがいながら、わざと大げさに泣いているのはすぐにわかります。「泣けば思い通りになる」と思わせては駄目なのです。「泣こうがわめこうが駄目なことは駄目」と躾けることが大切なのです。「我慢」ができない子供は集団生活で非常に困ります。
親がそう思ってしっかり躾けようと思っていても、それを邪魔する(?)やっかいな存在になるのが「じいちゃん・ばあちゃん」です。自分の時には厳しかったのに、孫になるとビックリするくらい甘くなるのです。しかし、それはしっかり釘を刺さねばなりません。私が親不知の治療で歯医者に行ったときにこんなことがありました。歯が痛いと小さな子供が泣きながら連れてこられて、先生が口の中の様子を見たのですが、すぐに先生は両親を呼びました。「いったいどんな育て方をしたのですか!」と。。歯が溶けてしまっているような状態だと表現していました。母親は「両親があまくて、甘いものを与えていたので・・・」と話してましたが、まさにペットやぬいぐるみのような感じだったのでしょう。結局かわいそうなのは子供なのです。さらに・・・小さいうちはあまやかしてくれるおじいちゃん・おばあちゃんが人気ですが、小学校に入る頃になると逆転するのです。ちゃんと人間として一人前に扱ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんの方が好きになるのです。かわいがられるだけでは子供はすぐに物足りなくなるのです。
「子供の思い通りにさせない」これが一番子供のためなのです。
まあ、そんな心配はいらないくらい、優しくてしっかり者のメンバーと、明るい奥さんの元で、すくすくと育っていくことでしょう!おめでとう!!