「海外に行きたがらない人が多いねぇ」という話し
今日、あるお客さんが当社メンバーとの打ち合わせを追えた後、少し立ち話をしたのですが、「海外に行きたがらない人が多いね」という話しでした。
その方は、私が2ヶ月に1回バンコクに出張に行っているのと同じくらいのペースで、ブラジルに出張に行かれています。そろそろ他のメンバー、特に若手も連れて行こうと、100人くらいのメンバーの前で「一緒に行きたい人いる?」と問いかけたところ、一人も手を上げなかったそうで、「まあ、皆の前では挙げにくいだろうから、後で個別にね」と言ったら、誰も来なかったそうです。
結局、ある1名が「行ってみてもいい」くらいの感じだったので連れて行ったそうですが、現地の様子を肌で感じ、仕事の話しも現地でしてきて、わずか4日間くらいの滞在だったそうですが(移動でさらに4日くらいかかりますが)、かなり視野が広くなり、考え方も変わって成長したそうです。
まあ、私も若い頃は海外など興味が無く、2000年に一度ラスベガスにコムデックスを見に行った以外は一度も出ていかなかったので、人のことは言えません。入社2年目に、中国との間でカプラーモデムを使った通信がどんな感じかを見に行って欲しいと言われたときにも、私の後輩にあたる新入社員に行ってもらったくらい、海外、とくにアジアとかには興味がなかったのでした。それが、一昨年、宮沢さんにお誘いいただいて、タイに行ってみれば、「なんと新鮮で楽しいことか!」と目覚めてしまい、どんどん行きたいと思うようになったのでした。
何でもそうなのですが、やってみれば、あるいは、行ってみれば、実は結構楽しいものなのです。でも、初めてのことに対してはやっぱり抵抗感がある人が多いのですよね。そして、言い訳を考え始めます。海外であれば、「英語が話せないから」とかですし、スポーツであれば「その競技は未経験だから」という感じで。でも、本当は「英語でコミュニケーションをすること」のために行くのではなく、「現地の様子を肌で感じる」「現地の人と親しくなる」ために行くわけです。いきなり「英語でディスカッションをしにいく」ということはなかなかないでしょうし、英語が専門の人でなければそもそもそんなミッションはいきなり回ってこないでしょう。スポーツも同じです。別にプロになるわけでも、大会で優勝するためでもなく、体を動かして健康になったり、あるいは、一緒にスポーツをすることで交流するためなのです。多くの場合、言い訳は的外れなのです。
せっかく「仕事」という名目で、会社経費で海外に行って様々な経験をできるチャンスがあるのに、飛びついてみないというのは実にもったいないことです。良いことばかりではないかもしれませんが、少なくとも人間的にかなり成長できることは確かだと思います。なんでもやってみるのが一番!