データセンターの様子でも・・・
今日は誕生日ですが、朝から某データセンターにメンバー3人と缶詰状態です。まあ、この歳になると誕生日と言っても、あまりありがたいものでもない感じですが・・・。
さて、データセンターって、セキュリティ的に厳しいこともあり、あまり入ったことがない人も多いと思います(逆に入る人は嫌というほど入りまくっていると思いますが)。お客さんに直接関係ない範囲で、データセンターとはどんな感じかを書いてみましょう。
・所在
データセンターは大抵、ひっそりとあります。「ここは**データセンターだ!」なんて看板はまずなく、門にも建物にもデータセンターだとはまず書いてありません。もちろん、書いたら狙われるからなのでしょうけど、逆に、何も書いていないとデータセンターだろうと気付かれる気がするくらい、どこも書いてません。もともとデータセンターだった建物は実は意外と少ない感じで、以前は普通のオフィスビルだったり病院だったりした建物を、データセンターに変更したものが多いためか、地図などにも元の会社名のままになっていたりします。
・入館
大抵は非常に厳重です。事前に入館を申請しておき、当日は身分証明書を提示させられます。
・持ち込み
これは意外とデータセンターによって違う感じがするのですが、厳しいところだと、事前に持ち込むPCや記憶媒体の型番・シリアル番号などを申請しておき、それをチェックしてようやく持ち込める感じです。そんなに厳しくないところも多い感じですが。携帯電話も禁止と書いてあるところが多いのですが、大抵は皆さん持ち込んで使っています。
・入退室
カード・暗証番号などの他に、血流認証・静脈認証・指紋認証など、複数を組み合わせて管理しているところがほとんどです。さらに、友連れ防止(一度認証して何人もが入れないように)のドアとか、入るときと出るときの重さをチェックして、持ち出しをチェックしているところとか、なかなかお金がかかっています。
・サーバールーム
ラックがひたすら大量に並んでいて、サーバなどのファンの音が鳴り響いています。会話も聞き取りにくいほどうるさいです。室温が寒いところが多く、夏でも長袖のシャツを着ていないと風邪をひきそうな部屋もあります。じっと座って作業してると下半身が冷えて、膝が痛くなる感じです。
・困ること
出入りが面倒なので、トイレはもちろん、休憩も面倒になります。建物から出るのはさらに面倒な手続きが必要なので、食事に行くかどうかもかなり悩むくらいです。とはいえ、トイレや休憩所は大抵きちんとあります。
徹夜での作業も多いのですが、休憩所はもちろん、サーバルームでも横たわることは駄目みたいで、疲れても寝られないことがほとんどです。大きな会社や工場のサーバルームだと(しかたなく)寝させてもらえることもありましたが。。
体を使った認証だと、体調や血の流れなどによって、登録時と退出時でうまく認証してくれなくなることもあります。一度全く出られなくなり、荷物として搬出通路から出してもらったことがあります・・・。
窓も何も無い頑丈な建物なので、携帯の電波も意外と弱く、今このブログを書いているのも、実は結構苦労して書いています。ごくまれにインターネットに出られる回線につながせてもらえることもありますが、大抵は駄目です。
窓も何も無いということは・・・昼か夜かもわからないということで、作業を終えて外を見ると真っ暗でビックリ(あるいは、明るくなっていてビックリ)します。
まあ、こんな感じで、あまり人間らしい扱いをしてもらえない場所です。夏でも涼しい(寒い?)のは良いのですが、あまりしょっちゅうは来たくない場所かもしれませんね。でも、作業を終えて開放されたときの「ほっ」とした感じは、牢屋から出してもらえた気分に近いくらい(味わったことはありませんが)、心が安らぐかもしれません。
本稼働中のシステムのメンテナンスだと非常に作業手順も厳しく監視され、余計なことは決してできませんが、今日はどちらかというと事前準備なので、のほほんと作業を進めています。私の担当は、ProDHCPのセットアップです。すでに有名どころでたくさん動いていますし、自分で作ったものなので、何の心配もない感じですが。でも、こういう状態できちんとセットアップして確認しておかないと、後でほとんど何もできなくなるので、とても大事なのです。
そんな感じで、楽しい(?)誕生日が進行中なのでした。。