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アメリカのIT業界を渡り歩いたビジネスコンサルタントがユニークな切り口で新時代のIT市場を分析

[#Cloud #クラウド ] AWSの事業収益は想定よりかなり高い、という指摘をしているレポート

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AWSの売り上げ、及び収益に関しては、同社が公開していないため、業界内の大きな関心事になっている。考え方としては2つあって、方や本業のリテール業と同様にかなり小さなマージンで動いているのでは、という意見と、もう一つは相当のマージンを引き出していて、独立事業として十分な状況にあるのでは、という意見である。

 

最近になって、どうも後者の意見の方が強い、という話題が多くなってきており、AWSの顧客層が、従来のソフトウェア開発者やスタートアップ企業以外(要はエンタプライズ)へ急速に広がり始めている事がAWSの実質売り上げを上向き修正し、マージンを大きく引き上げている要因になっているのでは、という意見である。

 

一時、下降していたAmazon社の株式が回復を見せ始めたのは今年の初め頃で、Morgan StanleyScott Devitt氏が当該銘柄を"Overweight"にアップグレードしたのが原因。株式は過去最高値の$268.46を打ち出し終了している。もしAWSが別会社だとしたら、企業価値は$190~$300億ドルの評価額に達し、株価も$41~$66を出していただろう、と予測している。高値の要因は、Amazon EC2が従来のスタートアップからエンタプライズ企業にユーザ層が広がり始めている、という点に尽きる。

 

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さらに、オーストラリアの投資会社、Macquarie Securities Group社は、AWS2012年の売り上げは$20億ドルに達しているだろう、と予測しており、これは、以前同社が予測していた$15億ドルの33%以上の数字である。

 

AWSの売り上げの分析は主として、Amazon社のNASDAQへ提出する財務レポートが使われており、売り上げ項目の内、"Others"という項目の主たる内容がAWSの売り上げに相当するだろう、という考えに基づいている。

 

これに基づくと、北米での2012年のAWSの売り上げは、約$16億ドルに達している、と見ているアナリストの意見が多い。

 

上記のMacquarie Securities GroupAWSの収益分析には詳しい会社の一つで、同様の予測をしている。

 

さらに、この急激な売り上げの伸びは、エンタプライズ企業のビッグデータの利用がかなり大きな要因になっている、と説明している。クラウド事業者である、Joyent社も同様の見解をもっており、クラウド業界全体の傾向でもある、という事が出来る。

 

AWSから新たに発表されているサービスの種類もだんだんとITレイヤーの高い所を狙う物が多くなっており、Redshiftの様なデータウェアハウスサービス等、明らかにエンタプライズのアプリケーションをターゲットとした物が目立つようになっている。RedShiftは11月末に開催された、AWSの初の自社トレードショー、re:Inventで発表されており、その発表時も戦略的にOracle, IBM, HPのデータウェアハウスソリューションの1/10のコストを実現出来る、とアピールしている。

 

さらに、Macquarie社は、AWS2013年の売り上げはさらに伸びて、$38億ドル、2014年は$62億ドル、2015年は$88億ドルにも達する、と予測している、という事を同社のLead AnalystであるBenjamin Schachter氏がZDNetの記事で述べている。

 

この売り上げ予測の数値を利用し、クラウド業界業界のMultipleを約5倍程度に見た場合、AWSの企業価値を算出すると、EV/Salesベースで約$190億ドル程度になる、とMacquarieは述べている。これは、AMZN株あたり$41に相当する。ただ、AWSはクラウド業界の平均的企業の成長率よりはるかに高い数字を出しているため、Multiple5倍程度にするのは、かなりConservativeな数値であるとも言える。例えば、Multiple8倍に設定すると、AWSは単体企業として、$300億ドルの価値に達する事になる(AMZN株あたり$66)。

 

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この数字は、今までの他の方々での分析よりもかなり大きい数字である。

 

さらに、AWS事業の非常に強いところは、ほぼ100%、グロスマージン事業である、という点を指摘している。元々、本来eリテール事業で保有しているIT資産を流用してクラウドコンピューティングを展開しているためである。

 

厳密に言うと、実際には人等のコストは必ずかかるため100%である訳ではないが、運用次第では、少なくともAmazonのリテール事業全体のマージンである4%より遥かに高い数字を出すのは難しい事ではない、と考えられる。同社の予測では現実的には40~50%のレンジになるのでは、と見ている。

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これに関してもう一つ指摘しているのは、AWSの事業成長率が従来のリテール業より高くなっていったら、企業全体のマージンが次第に上がってくるのが今後の財務諸表で見えてくるはずだ、と指摘している。

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記事=http://www.zdnet.com/amazons-aws-3-8-billion-revenue-in-2013-says-analyst-7000009461/

投稿者=Larry Dignan, Editor in Chief of ZDNet

投稿日=1/7/2013

 

記事=http://www.informationweek.com/cloud-computing/infrastructure/amazons-cloud-revenues-examined/240145741?printer_friendly=this-page

投稿者=Charles Babcock, Editor at Large, Information Week

投稿日=1/4/2013

 

記事=http://gigaom.com/2013/01/07/amazons-cloud-is-bigger-more-profitable-than-we-think-report-says/

投稿者= Barb Darrow, GigaOm

投稿日= 1/7/2013

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