コストを削減しよう
私が中小企業で実際に働いてみて、まず驚いたことはIT費用に関して、いたって無関心なことです。分かりづらいという事実、分かろうとしない事実、分かりやすく説明しようとしない事実があります。従って、誰も関心を持たず、この問題に積極的に取り組もういう人はおりません。(ITは分からないもの、触れてはいけない分野)
使わなくなった機器、回線費用も、経理は毎月送られてくる請求書を元に機械的に何の疑いもなく指定の口座にお金を振り込みます。新しいプランに乗り換えればぐっと安くなるのに、割り高な古いプランで継続して使い続けます。これが、一般的な中小企業で起きている紛れも無い事実です。(私は実際に取り組んで、30−40%コストを削減することができました。)
さらに酷いのが、ソフトウェアの開発費やパッケージ導入費用です。顧客側に」詳しい人材が居ないのを良いことに、ベンダーは非常に高い人月単価や工数で料金を見積もる例など、ごくごく日常的に行われています。また、決して使いこなすことの出来ない高機能な業務パッケージやサーバをセットで導入させられたりしています。これは、ベンダー側が必ずしも意図的に行っている訳でもありません。IT人材も優秀なエンジニアは大企業でのプロジェクトに取られてしまい、中小企業対応へは回ってきません。従って、スキルレベルの低いエンジニアが対応することによっても、これらの悲劇は引き起こされます。
本来、一番コストに敏感でなければならないはずの中小企業が、これらの残念な結果によって割高なコスト負担を強いられている矛盾に日々疑問を感じています。本来であれば中立的なコンサルタントのような立場の人間が、間に入って解消すれば良いのですが、コンサルタントの業界でも同じようなケースが見受けられるのが現状です。
身の丈にあったITの導入に今後も取り組んでいきたいと考えます。