フランス、Hadopiを可決

フランスの国民議会が5月12日、Hadopiこと違法ダウンロード取り締まり法案を可決した。予定から1カ月遅れ、しかもEUで審議されているテレコム法の改正案に反する内容であり、引き続き動向が注目される。

Hadopiこと“Creation et Internet”は、違法ダウンロードを2回すると、警告が送られ、3回目にはインターネットアクセスが遮断されるという厳しいもの（こちらやこちらを参照）。4月、国民議会による驚きの否決の後、今回は296対233で可決となった。翌13日には、上院にあたる元老院を通過した。

だが、EUレベルでは、テレコム法案の審議が平行して進んでいる。欧州議会は5月6日、インターネットへのアクセスは市民の基本的な権利とすることで一致を見た。これが成立すると、HadopiはEU法に反するものとなる。こちらは今後、欧州閣僚理事会に持ち込まれることになる。