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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

オフショアリングの終焉!?

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
今日は他の業務に押されて更新が遅くなりすみません。

今回は珍しくニュース記事より。



Made in USA: Overseas jobs come home

アメリカ製!海外に移された仕事が戻ってきた

http://money.cnn.com/2011/06/17/news/economy/made_in_usa/index.htm



アメリカCNN Money/Forbesより。


It's still only a trickle compared to the flood of jobs that America lost to overseas outsourcing in recent decades. But some American businesses are bringing jobs home again.

近年海外にアウトソースされた洪水のような流れに比べればほんの雨粒のようなものに過ぎない。しかしアメリカ発の仕事がいくらか戻って来ている。


ケンタッキー州ルイビル(競馬が有名ですね)のGEの工場は、閉鎖されていたものが改装の上この秋から稼動。

また、テクニカルサポートのコールセンターも、この夏にインドからメイン州のルイストンに150の業務(job)が移され、さらに来年は100件の仕事が追加される見込みとのこと。


また、コンピュータ等のハードウェアメーカーのNCRも、ATM等の機械製造において既に500人を採用し、2014年までにさらに370人が採用される見込みとのことです。


この背景としては、


This trend of reshoring or insourcing is likely to grow in the coming years, as the cost gap between building overseas and building at home narrows. It's an encouraging sign in a job market where hiring has stalled in recent months.

このトレンド(reshoring or insourcingと表現されています)はここ数年で増加することが見込まれる。海外での生産と国内での生産とのコストギャップが小さくなったことがその要因。ここ数ヶ月完全に停滞していた労働市場にとっても好ましい兆候だといえる。


輸送費なども含めたトータルコストとして、国内の生産が望ましいとの判断を、NCRでは下したようです。


労働者にとって望ましいように思えるこのトレンドですが、その背景として、あまり好ましくない現実も顔を覗かせています。


For GE, the decision to reopen the Louisville plant, which had been closed for decades, was based on the fact that it's no longer as expensive to hire more workers in the U.S.
Jim Campbell, president and CEO of the GE Appliance and Lighting unit, said that when you factor in currency fluctuations and rising wages in emerging markets, "when we look out five to six years, the United States is becoming a lot more attractive."

GEにとって、何十年と閉じていたルイビルの工場の再稼動は、アメリカにおいて労働者を雇用することがもはやそれほど高くなくなってきたという事実に基づいている。
GEのアプライアンスと照明ユニットのCEOであるJim Campbellによると、通貨変動や新興市場における給料の高騰によって、「ここ5~6年を念頭に置くと、アメリカはかなり魅力的に写る」とのことだ。


中国市場における給与の伸びは年間15%~20%に達している現状では、海外でのオフショアリングは以前考えていたほどのコスト優位性は無くなっているようです。


とはいえ、まだまだアメリカ本土に戻ってくる仕事の量は少ないとのこと。今後の動きに注視したいところです。

offshoring(オフショア)の対義語としてのreshoring、outsourcing(アウトソーシング)の対義語としてのinsourcingが人事のバズワードとして出てくるかもしれません。


翻って日本はどうなるんでしょうか。あまり対岸の火事とはいかないような気もしますね。



お読みいただきありがとうございます!







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