雪かきについ夢中になってしまう「大人ごころ」
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先日また舞鶴に帰る用事があり、雪に埋もれた実家の周りの雪かきを手伝ってきました。
僕が行った時には、すでに普通の雪はきれいにかかれていたのですが、道路には岩盤のようになった氷の分厚い塊が居座っており、ご近所さんの中にはツルハシを持ち出して氷を叩き割っている人もいる始末。
我が家の前の氷もなんとかもう少し砕いておきたいという事で、使えそうな道具を探したところ、うちにある道具の中で1番使えそうなのは「バール」だ、という事になりました。「バール」って知らない人もいるかも知れませんが、解体の時とかに使う棒状の道具で、片方の端が鍵爪のように、もつ片方の端がクサビのようになっています。
PINCE A CROSSE ET ARRACHE-CLOU / 15RCH
長さはコンビニ傘くらいでしょうか。
このバールを使って最も楽に氷を取り除くにはどうすればよいか?三十代ともなると、ありあまる体力を頼りにというわけにもいかないですから、必死でより簡単な方法を、クレバーな方法をと考える訳です。
まず、氷の塊はアスファルトとの接合部分が弱いはずなので、接合部分にクサビを打つ形で割ろうとしてみましょう。
気合を入れてガツガツいってみますが、カケラがピシパシ飛ぶくらいで、ぜんぜん割れない。ちょっとなめすぎました。手を抜かずに、いったん鍵爪側で氷を打ち付け、割れ目をいれてから、クサビを打つ事にします。基本ですね。
ウム!フム!...これくらいの割れ目ではびくともしないみたい。凍りすぎだよこれ。じゃあもっとたくさん鍵爪で打ちつけて、割れ目部分を増やせばどうか。
ハァハァ。これは確かにボコッととれるけど、大変過ぎてウンザリするな。こういうのを求めてるわけじゃないんだ俺は...もっとクレバーな方法があるはず。例えば水を使うとかね。ホースの先をグッと押さえて氷の下に水を噴射しながらバールで突くとかね。
ウムムム、クソウ!氷の部分がグズグズになるだけで全然取れへんやないかい!氷の下に水が入りこんでスッキリポッコリ剥がれるはずやのに!とれへんやないかーい。
で、もうやけになって氷の端っこをバールで連打していると、これが意外にいい感じ。クレバーさのかけらもない方法が一番効率がいいとは、世の中ってほんと奥が深いです。
色々試してみて分かったのは、氷の内側から端っこを鍵爪で打つのが一番効率がいいという事。
こうすると、鍵爪が氷を引っ掛けて剥がすような効果があるようで、単に打ち付けてるだけにも関わらず、分厚い氷がパカンパカンと気持ちよく割れ剥がれていきます。
だんだん楽しくなってきて氷を猛連打していたところ、親父から「もうええで」と冷静な一言をもらいました。そうですよね。ほっときゃ溶けるんだから。という事で、楽しかった雪かき(?)も終了。
でもこの「どうやったら効率的になるか」を色々試す事とか、新しい手法を発見する喜びというのは、力任せに作業する年では無くなったからこその「大人ごころ」ですよね。そう思うと大人も悪くない。大人には大人の味わいが、あるものです。
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で、昨日あたり我が子(2歳)がとっくに飽きた数字のオモチャをひっくり返し、背面から何の数字かを当てるクイズを編み出しているのを見ていて、思い至りました。ああ、こういうのって大人ごころじゃなくて単なる子供ごころ?
まあ、でもいいんです。
楽しければ。
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